近況

しばらく更新していませんでした。

その間の出来事を簡単に書こうと思います。

・バイト始めた

バイトを始めました。翻訳チェッカーで、英語から日本語に翻訳された文章に間違いがないかをチェックをします。英語の勉強をしながらお金がもらえるとてもありがたいお仕事。

 

・富士山に行ってきた

9月上旬に富士山に挑戦してきました。しかし生憎の悪天候で、7合目付近で撤退。来年再び挑戦します。

 

・Youtuberデビューした

Youtubeに動画をアップし始めました。自分が「将棋ウォーズ」というアプリで読み筋を話しながら対局したものを簡単に編集して上げています。

動画を宣伝したり反応をもらえたりするのがけっこう楽しく、「Youtuberアリだな!」と感じています。

現在は全く別分野のチャンネルを新たに開設しようと画策中。気が向いたら将棋チャンネルと合わせてここで宣伝します。

 

ほなまた。

Mリーグ

 最近、麻雀界が盛り上がっている。先日、Mリーグ発足の発表があった。

「麻雀プロリーグ戦、Mリーグ開幕。数多の麻雀プレイヤー達の中から、ほんの一握りのトッププロだけが出場できるナショナルリーグが始まる。知性に裏打ちされた采配。洗練されたリーグ空間。企業とプロ契約を結び、ユニフォームを纏ったMリーガー達がチームの威信をかけて知を競い合う。さぁ、麻雀をあたらしい時代へ。」(公式サイトより)

 企業が、ドラフトにより各麻雀プロ団体からプロを指名しチームを構成、団体戦を戦うらしい。「Mリーグ」という名前はサッカーの「Jリーグ」を、ドラフト制はプロ野球を意識していると思う。それら国民的スポーツのように、麻雀が「マインド」スポーツとして広く国民に親しまれることを目指しているのだろう。

 Mリーグ代表理事には株式会社サーバーエージェント社長の藤田晋が就いている。サイバーエージェントはAbemaTVを設立した会社でもある。AbemaTVには「麻雀チャンネル」が設けられており、そこでは「RTDリーグ」という独自リーグが開催されている。スマホタブレットで手軽に無料でトッププロの麻雀が見られるとあって、麻雀を愛好する人たちの間では大人気の番組である。

 藤田自身も麻雀が大好きであり、昨年までプロ雀士に混ざってRTDリーグに参戦していた。今回のMリーグ発足においても、彼の情熱によるところが大きかったのではないかと思う。

 麻雀と言うと、賭け事やギャンブルというイメージを持つ人が多いのではないか。麻雀漫画によくある、「裏」で多額のお金を賭けて打つ、ヤクザの代打ちとして打つ、そういうことを連想する人が多いのではないか。藤田は麻雀に付きまとっているそのようなイメージを払拭したいらしい。そのため今回のMリーグでは賭けが行われている雀荘を経営しているプロ雀士を指名してはいけないルールになっている。麻雀を国民的マインドスポーツとして普及させていくには、イメージの転換が必要だと考えたのだろう。

 筆者も麻雀が好きである。手作りや押し引きなどのゲーム性が面白いのは言わずもがな、牌の指触りも好きである。また自分で打つだけでなく、上に書いたRTDリーグなどを観戦するのも好きである。プロ雀士には魅力的な人がたくさんいるし、応援するのが楽しい。今回のMリーグ発足により、魅力あふれる麻雀が広く普及することを願っている。

 

 

TOEICで900点を取るための勉強法

 先日、5月20日に実施されたTOEICの結果が発表されたので、確認したところ920点でした。

 私は、手順を踏んで効果的な勉強をすれば、ほとんどの人が900点を取れるようになると思います。そこで、点数が伸びずに悩んでいる人のヒントになるように、私がオススメしたい勉強法を書きます。

 私は900点を取るには二段階の勉強が必要だと考えます。第一段階は800点を取れるようになるまでの段階、第二段階はそこから900点に上げる段階です。順に説明していきます。

 

①800点まで

 まずは第一段階、800点までです。

 わかりやすいように800点という点数で表現しましたが、この段階の真の目標はその点数ではありません。基礎固めです。結局のところ、基礎をしっかり固めることが、900点を取るための最短ルートになると思います。逆に基礎がガタガタだと後でTOEICに特化して対策してもあまり点数が伸びないでしょう。そしてその基礎がしっかりしているかを判断する基準が800点なのです。基礎が固まっていればTOEIC対策をほとんどしなくても800点をとることができます。

 具体的には高校レベル・大学受験レベルの復習をすると良いと思います。このレベルはまさに英語の基礎です。単語、文法、読解、リスニングどれも重要です。下に特におススメの本を挙げておきます。

・『コアレックス英和辞典』

 全体的に見やすく構成されている辞書です。基本的な単語が詳しく解説されています。難しい単語や専門用語は載っていませんが、そのような語はネットで簡単に調べられます。現代の辞書に求められるのは基本語の詳細な説明だと思います。好奇心の赴くままにいろんな単語を調べましょう。

・『一億人の英文法』

 少し変わったアプローチをとる英文法書ですが、実用的な英語を退屈せずに学ぶことができます。

・『英文読解入門 基本はここだ!』

 英文を前から自然に読む方法を解説した本です。薄い本ですが中身は濃密です。全英語学習者に読んでみてほしいほどオススメです。

・『システム英単語

 フレーズで覚える単語帳です。ただ、単語帳は自分が気に入ったものを使うと良いと思います。

・『速読速聴英単語・Basic2400』

 文章の中で単語を覚える単語帳です。英文読解の応用やリスニングの勉強にも使えます。

 

 これらの本を中心に、各自必要だと思うところを適宜補って勉強していけば基礎がしっかりします。簡単な英文を読んでみたり聞いてみたりして、勉強の成果を確かめつつインプットした技術を実際に使う練習をしましょう。

 基礎がしっかりすれば公式問題集を数回練習するだけで800点前後を取れるようになります。逆に800点に遠く及ばなかったらまだ基礎があやふやだと捉えた方が良いでしょう。800点をおおよその目安にして次の段階に進むか判断しましょう。

 

②800点から900点へ

 さて、①で基礎を固めたらいよいよTOEICに特化して点数を上げていきます。TOEICに特化すると言っても、基礎がしっかりしていれば対策しなければならないことはそれほど多くありません。ビジネス英単語に対応することと、リスニング力を強化することくらいです。ではどうやるのか。説明していきます。

 私が実際に行った方法はとてもシンプルです。それはシャドーイングです。適当な英文をひたすらシャドーイングします。これで私は920点取りました。

 シャドーイングとは、英文の音声を聴きそれを即座に復唱するというものです。次々に読まれていく英語を聴き取りながら口に出すのはかなり難しいです。しかし、これを修得すればリスニング力や読解スピードが格段に向上します。さらに修得する過程で何度も同じ英文に触れるので、そこに含まれている単語や語法を自然に覚えることができます。シャドーイングはとても効率的な勉強法なのです。

 しかし、初めて触れる英文をいきなりシャドーイングしようとしてできる人はほとんどいないのではないでしょうか。順に段階を踏んで最終的にシャドーイングができるようになれば良いと思います。その手順を説明します。

 1.自力で英文を読んでみる

 まずは教材に自力で取り組んでみてどのくらい理解できるか試してみるといいでしょう。問題などがついていれば普通に解きます。あまりに理解できなかったらその英文は難しすぎるかもしれません。TOEICのリスニング問題と同程度の難易度かそれよりも優しいくらいの英文からはじめるといいと思います。なお、シャドーイングをするには音声が必要なので、音声付きの英文教材を用意する必要があります。(下にオススメの教材を載せておきます)もちろんリスニング教材に取り組んでも良いでしょう。

 2.辞書・参考書などを使って英文を徹底的に理解する

 1で取り組んだ英文を、辞書でわからない単語を調べたり、解説があればそれを参考にしたりして丁寧に読解していきます。一文一文の意味と文章全体の論理構造をできる限り理解します。

 3.音読・リスニング

 2で文章を理解したら音読をします。ただ読むのではなく、文意・文構造を確認しながら読みます。並行して、適宜音声を聴いて正しい発音やイントネーションを確認します。そしてそれを真似しながら音読をします。音読、音声の確認を何度も繰り返します。最低でも10回は読みたいところです。

 4.オーバーラッピング

 3でスムーズに読めるようになったら、オーバーラッピングを取り入れます。これは音声を流し英文を見ながらその音声と同時に音読することです。シャドーイングとの違いは英文を見ているか否かですが、英文を見ることがでるオーバーラッピングはそれほど難しくないと思います。このオーバーラッピングも音読同様何度も繰り返します。これも最低でも10回は繰り返したいところです。

 なかなかスムーズにオーバーラッピングできないと感じたら、3に戻って何回か自分のペースで音読をしてみます。3と4を交互に繰り返しても良いでしょう。

 5.シャドーイング

 さて、いよいよシャドーイングです。シャドーイングは英文を見ず音声だけを頼りに復唱するので難しいです。しかし4までこなしていれば、すでに対象の英文を20回は読んでいることになります。そのくらいの状態なら難しいシャドーイングでもなんとかなると思います。もちろん最初は音声のスピードにほとんどついていけないかもしれません。その場合は適宜3、4に戻りながら何回も挑戦してみてください。

 何回挑戦してもどうしてもできない場合は、英文が難しすぎる、あるいは音声スピードが速すぎる可能性があります。その場合は、もっと優しい教材に変更しましょう。焦る必要はありませんし、英文が難しいほど効果的というわけでもありません。自分の力に合った英文に取り組むことが重要です。

 シャドーイングは非常に効率の良い方法なので、できる限り多く繰り返した方が良いでしょう。ネットで調べてみると、多くの英語講師が「英文を覚えるまでシャドーイング・音読した。そして覚えた英文を増やしていった。」と言っています。

 私は覚えるほどまで取り組んだ英文はほとんどありませんが、ある一冊のTOEIC本を丸々つっかえずにシャドーイングできる状態にしました。数にすると60~70文程度でしょうか。それらをシャドーイングできるようにしただけで900点を超えたのです。シャドーイングの効果が分かると思います。

 

 以上がシャドーイングのやり方です。初めて触れる英文には難しいシャドーイングでも段階を踏んでいけばできるようになります。

 5まで終えシャドーイングを修得したらもう900点を取れる力はついているでしょう。あとは公式問題集などを解き、時間配分や各Partの解き方を確認すればOKです。復習に問題集のリスニング問題の音声を使ってシャドーイングするといいと思います。

 

 最後にオススメのシャドーイング教材を載せておきます。

TOEIC L&Rテスト 本番そのままボキャブラリー』

 この本はTOEIC頻出の英単語の修得を主旨としたものですが、シャドーイング教材としても非常に優れています。というのも本書は「本番そのまま」という書名の通り、実際のTOEICテストのような英文の中に頻出単語がちりばめられており、その英文には全て音声がついているからです。つまり、その音声をシャドーイングすることでリスニング力・リーディングスピードなどを鍛えると同時に、TOEIC頻出単語を覚え、試験と似た形式の英文に多数触れることができるわけです。上に書いた私が「丸々一冊シャドーイングできるようにした本」というのはこの本です。

  私はこの本に取り組む直前の試験の点数が845点でした。これは上記の①の段階、ほぼ基礎力だけで取った点数です。その試験直後に本書を買い、次の試験までの1か月間にシャドーイングができるようになるまでひたすら取り組みました。そしてその試験で920点取りました。この点数が取れたのはまさに本書のおかげです。

 また、本書には、掲載されている英文をまとめて模擬試験にしたものが購入者特典でついてきます。この模試は、本書に取り組む前の力試しや、取り組んだ後の修得度確認などに使える便利なものです。

 抜群の効率と使い勝手の良さを誇る『TOEIC(R)L&Rテスト 本番そのまま プラチナボキャブラリー』オススメです。

  なお、もし自分に合わないと思えば、これにこだわる必要はありません。音声がついているTOEIC教材ならば、相当酷いものでなければどれも効果的だと思います。自分にぴったりの一冊を探してみてください。

 

 以上が私がオススメしたいTOEIC900点を取るための勉強法です。基礎固めとシャドーイング、この非常にシンプルな方法で900点取ることができると私は思います。ただ、一応注意書きをしておきますと、勉強は自分が楽な方法でやるのが一番だと思います。ですので、私の方法も完全に真似しようとするのではなく、いいなと思ったところを取り入れる程度に参考にしてみてください。

W杯 価値観

 W杯グループリーグ、日本対ポーランド戦で、日本が0-1で負けている試合終盤にボール回しに徹して話題になりましたね。日本としては、同時刻に行われていたセネガル対コロンビア戦のスコアが0-1でコロンビアリードのまま変わらなかったら、これ以上失点をしなければフェアポイント差でセネガルを上回り決勝トーナメントに進めるため、この選択を取ったようですね。同点に追いつこうとして攻めて反撃にあって失点するよりも、ボールを回して失点を増やさずに負ける方が、決勝トーナメントに行ける可能性が高いと判断したのです。もしセネガルがコロンビアに追いついたら勝ち点でセネガル、コロンビアを下回り予選敗退となっていたわけですから、同時進行で行われているその試合を見ながらの一種の賭けだったわけです。

 この判断をめぐって私のツイッターのTL上では二つの意見が見られました。なりふり構わず結果にこだわったことを称える意見と、つまらない内容だったことを非難する意見です。ここには結果を重視するか、内容・過程を重視するかの価値観の違いが見られます。

 実は私は今まさにこの価値観について考えているところでしたので、この議論はタイムリーなものでした。ちょうど私自身の考えがある程度まとまってきていたところでしたので、ここで備忘録代わりに簡単にそれを書いておきたいと思います。

 

 あらかじめ断っておきますが、以下に書くことは今回の日本代表の選択、あるいはそれについて意見している人たちの価値観とは全く関係のない話です。私個人の私個人のための価値観を私個人のためだけにまとめるものです。

 

 私は一年ほど前まではまさに結果重視の価値観でした。それは私が子ども時代に将棋という勝負の世界に身を置いていたことに起因するかもしれません。白黒がはっきりつく世界、勝たなければ先に進めない世界にいたから、結果を追い求める価値観が身についた気がします。しかし一年ほど前からその価値観の弊害に徐々に気がつき始めました。それで今、結果重視の価値観から内容・過程重視の価値観へと変更をはかっているところです。

 私が気がついた弊害は三つあります。

 第一に、単純に結果が出なかったときに落ち込んでしまうこと。結果重視の価値観だと目標の結果が出なかったときに落ち込んでしまいます。

 第二に、結果重視の価値観だと、結果以外の重要な部分を見逃してしまいかねないこと。たとえば目標優勝の大会で結果準優勝だったとします。そういう時に結果を重視する価値観だと、優勝できなかったという結果ばかりに注目して、準優勝するまで勝ったこと成長できたこと発見できたことなどを見逃してしまう可能性があります。それはかなり歪んだ見方であり、自分にとって重要なことを見逃していることになります。これは大きな損失です。(もちろん結果重視の価値観だけによってこういう歪んだ見方が引き起こされるわけではありませんが。)

 第三に、目の前の結果を追い求めるばかり、長期的に見てあまり良くない判断を下してしまいかねない点です。長期的な視点に立って判断を下すということはそもそも難しいことですが、目の前の結果に囚われると、自分にとって良くない選択をしてしまう可能性が高まると思います。

 以上が私が気がついた結果重視の価値観の弊害です。私にとっては第一、第二の点が特に精神的に良くなく、結果重視から内容・過程重視の価値観へと変えようと思いました。

 結果重視の価値観は、達成できたかできなかったか、勝てたか勝てなかったか、合格したか不合格だったか、という二元論的な見方をするという点で、全か無かの思考ともつながっていると思います。これは精神病理状態を継続させ得る認知の歪みの一つです。

 それに対して過程・内容重視の価値観では無、0の状態がありません。優勝はできなかったけどもここまでは勝てた、成長できた試合もあった、試験には受からなかったけども勉強する過程でこんな知識を得ることができた、能力・スキルを身につけることができた、と考えることができます。それは自己肯定感を高める、精神に良い考え方です。

 なお、当たり前のことながら、内容・過程重視という価値観の中にも、どの内容・過程を重視するかという問題があります。成長を重視するのか、楽しさを重視するのか、他者の幸福を重視するのか、(関係ないですが、日本代表に関連した話をあえて持ち出せば、美学、日本らしさを重視するのか)などなど。それは人それぞれ違うでしょう。内容・過程を重視するという価値観は共通の人たちでも、どの内容どの過程を重視するかは、十人十色でしょう。私は、私自身のそれに関しては、考え、感覚、価値観がまだまとまっていませんので、これ以上は書きません。

 さて、私は主に精神面への影響を理由に結果重視の価値観から内容・過程重視の価値観へと変更をはかっているわけですが、長年染みついた価値観は簡単には変えられません。今も頻繁に結果重視の考え方が顔を出します。また、内容・過程を重視した価値観の方が今の自分にとっては良いと思っているわけですが、立場や環境、体調が変わればこの考えもまた変わるかもしれません。このように価値観というものには最善のものはなく、絶えず変わってゆくものだと思います。大切なのは常に価値観を検討する姿勢を持ち、適時頭で考えることだと思います。考え続けることそれが大切だ、というのが今の私の考えです。

 以上、W杯の日本戦を見た人たちの反応をきっかけに、自分の価値観について書いてみました。

TOEICから広がる世界

 以前、趣味でTOEICを受験していると書きました。 

 5月20日に3度目の受験をしたのですが、今回のテストで当面の目標であった900点に到達した手応えがあり、また他に時間を割きたいことができたので、しばらく「趣味TOEIC」を休止しようと思います(わざわざ宣言することでもないですが…)。

 思い返すと、今年の3月11日にテスト形式も知らないまま受験して意外と面白いなと感じ、それからの2か月はかなりの時間をTOEICの勉強に割きました。4月初めに3月のテストの結果が出たのですが、予想以上に点数が高くて、「俺意外と英語できるんじゃね?」と調子に乗ってそれから増々勉強するようになりました。そのときに当面の目標を900点に定めて、ちょうど5月20日のテストで届けばいいなと思いました。そして今回、確信は持てませんが70~80%の確率で到達しているのではという感じです。

 もし実際に900点を超えていたらTOEIC勉強法の記事でも書きます。効果的な勉強の仕方をすれば誰でも900点は取れるようになると思います。それを知らずに苦しんでいる人を助けたい。この勉強法はTOEICに特化したものではなく、英語学習一般に効果的なものでもあると思います。

 

 TOEICの勉強をしていて、思わぬ発見もありました。それは、TOEICは(私にとって)考え方の訓練にもなるということです。

 TOEICの試験はリスニングとリーディングのセクションがあります。リスニングでは問題文は一回しか読まれず、当然ながら録音された音声のペースで次々と問題が出題されていきます。リーディングは問題量が多く、高得点を取る人でも時間内に全問解き切るのは難しいです(逆に言えば全問解き切れなくてもある程度のスピードと正確さで解けば高得点が出ます)。

これらの形式に対応しTOEICで高得点を取るには、切り替えとテキトウさが求められます。切り替えとテキトウさで一つの問題にこだわらずにどんどん次の問題に取り組んでいくことが重要です。というのも、リスニングでは、迷っている問題、確信が持てない問題にこだわっていたら次の問題の音声に集中できず、簡単な問題にすら解答できなくなってしまうことは想像にたやすいと思います。またリーディングにおいても同様に一つの問題にこだわっているとあっという間に時間が無くなり、後半の問題を解けずに終わってしまいます。そこには簡単な問題がいくつも含まれているのにもかかわらずです。つまり一つの紛らわしい問題にこだわっているなら、どんどん先に進んで最後のほうに含まれている簡単な問題をものにした方が高得点が出るということです。

 これらは市販の模試や実際のテストを受けてみればすぐに気がつくことですが、しかし私にとってはこのような姿勢で臨むことがなかなかできませんでした。というのも私は思考の癖として、全か無かの思考をしがちだからです。

 全か無の思考というのは精神病理状態を永続化させる認知の歪みの一つです。この思考が日常生活に及ぼす影響として、たとえば、一つうまくいかないことがあると全てを投げ出そうとしてしまうことがあります。この思考がちょっと形を変えると完璧主義というものになります。私の場合はガチガチの完璧主義ではありませんが、しかしTOEICにおいて目の前の一問を確信をもって回答できるまで精査せずに次の問題に進むということを自然にはできませんでした。目の前の悩ましい一問を確実に得点しようとし、高得点を取るのには非合理なほどの時間をその一問にかけてしまいがちでした。

 上に書いた通り、高得点を取るには悩ましい問題もほどほどの根拠で解答し手早く次に進むことが肝心です。私は模試を繰り返す中でそのように解答しようと意識することで、徐々にそうできるようになりました。そしてそのために必要なテキトウさと心の切り替え、全か無かの思考の反対に位置する考え方を体感することができました。これは有益な経験でした。

 

 さらに、全か無かの思考を持つ私にとってより効果的な訓練がもう一つありました。

 900点を目標に据えた私は、そのためにはリスニングでの間違いを最低でも10問以内できれば5,6問に抑える必要があると設定しました。しかし実際に解いていくと、中盤から終盤に差し掛かることろには確信をもって解答できなかった問題が10問以上出てきます。すると例の思考によって、「これはもう10問以上間違えているだろうから900点に届かない、今回のテストはもう無駄だ」という考えが生じて、集中力が切れてしまいます。特に私は自身2回目の4月8日のテストですでに845点を取っていて、仮にそれより多少点が伸びても900点に届かなければあまり意味がないと捉えていたため、なおさら900点に届かないと感じたときの志気の低下が大きくなりました。

 これは全か無かの思考の典型的なパターンで、模試を解いていてこの思考に至っていることに気がついたときには、こんなに考え方が染みついているんだなぁと思わず笑ってしまいました。

 全か無かの思考から抜け出すために私が現在取ることができる方策は二つあります。一つは不確定的な事象や自分の能力を楽観的に希望をもって捉えること。これはTOEICの場合では、勘やあやふやな根拠で解答した問題が当たっている可能性もあると信じ、目標達成の希望を捨てず取り組むことです。

 二つ目は、全部できなくても、完璧に目標を達成できなくても、それを目指してやった結果や過程に価値を見出すことです。今回の目標900点の場合では、たとえ900点に届かなくても前回よりいい点数を取ることができればそのことに価値を見出すことです。

 この二つの考え方によってなんとか最後まで集中力を切らさずに解き切ろうと取り組むことは、私にとって非常に効果的な訓練でした。全か無かの思考から脱するには、日常生活の中で、それとは異なる思考法を取りその思考に基づいた行動を実践することが効果的だと思うからです。

 以上のようにTOEICは思考法の訓練にもなるとわかったので、しばらくは休止しますが、時間に余裕が出てきたら数か月に一回程度受験するのもありだなと思います。

 

 最後に、私の現在の進路・人生設計的課題の一つに、「選択肢をひたすら広げる」というものがあります。私は社会に出るまでおそらくあと2,3年の猶予があるので、その間にどのような道に進みたいか、どのような働き方・生き方をしたいかをじっくり考えようと思っています。この猶予期間のうち、現在をとにかくいろいろな選択肢を挙げてみる時期だと私は位置付けています。少しでも「面白そうだな」とか「好きかもしれないな」と感じる物事、働き方・生き方を挙げて、そこから自分の嗜好を見つけ出したり、それらを組み合わせた働き方・生き方を模索したりする時期です。そして猶予期間が終わりに近づくにつれて選択肢を絞っていき、最終的に満足のいく形で社会に出られればいいなと思っています。

 今回TOEICを受け、自分が思いのほか高得点を取れるとわかったことで、「海外(英語圏)」という選択肢が増えました。実際に海外で生活したり働いたりするのか、あるいはただ旅行するだけなのか、あるいは日本国内で外国人と関わるのか、どのような形になるのかはわかりませんが、とにかく海外に関わる選択肢ができました。人生の選択肢が多いことはそれだけで武器だと思います。TOEICを受験することで一つ選択肢が増えたこと、選択肢に気がつけたこと、これも自分にとって大きなメリットでした。

 軽い気持ちで受け始めたTOEICでしたが、予想以上に私の世界を広げてくれました。ありがとうTOEIC