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藤井聡太四段について~なぜこれほどまで話題になったのか、強さの秘密はどこにあるのか~

 今回は、いま世間で話題となっている将棋のプロ棋士藤井聡太四段について書きたいと思います。

 実は私は将棋が趣味でして、かつてはかなりのめり込んでいました。あまりにのめり込みすぎて一時期は生活が崩壊してしまっていたので、ここ数年は自分が指すのは自重して、時々プロの将棋を観戦しながら楽しんでいます。すっかり「観る将」となった私ですが、今観戦するのが楽しい棋士がいます。そう、藤井聡太四段です。(このブログでは将棋のことは書かないでおこうと思っていたのですが、藤井四段の才能がそうはさせてくれませんでした。)

 最近はNHKのニュースや民放のワイドショーなどでも頻繁に取り上げられる藤井四段。将棋界に半身を置くものとしては、不思議な感じがします。将棋の話題がこんなにたくさんマスメディアに取り上げられるなんて。ところで、そもそもなぜこれほど話題になっているのでしょうか。簡単に振り返ってみたいと思います。

・史上最年少でプロ棋士

 第一の注目ポイントとして14歳2か月という史上最年少でプロ棋士になったことが挙げられます。それまでの最年少記録は加藤一二三九段の14歳7か月でしたが、この記録を62年ぶりに更新しました。また藤井四段は史上5人目の中学生棋士でもあります。先輩の中学生棋士4人はみな、名人位か竜王位を獲得するトップ棋士になっています。帰納的に考えても、藤井四段は活躍が約束された特別な存在です。

・デビューから18連勝中

 しかし、史上最年少棋士というだけでは話題は将棋界だけにとどまり、世間を賑わすほどにはならなかったと思います。これほどまでに取り上げられるようになった要因として、もう一つ、デビューしてから勝ちまくっていることが挙げられるのではないでしょうか。なんと藤井四段はデビューからここまで負けなしの18連勝中です。これまでのプロデビューからの最長連勝記録は10連勝で、それを大幅に更新しています。また「デビューから」という条件を含まない連勝記録としても、18連勝は歴代7位の長さ。ちなみに歴代最長連勝記録は28連勝で、この記録にどこまで迫るかにも注目です。

・炎の七番勝負

 また、彼が注目を集めているもう一つの要因として、AbemaTVで放送された非公式戦「藤井聡太四段 炎の七番勝負」があります。これは(世間で話題になる前に)将棋界における彼への大きな注目を受けて考案された、トップ棋士7人と藤井四段が対局するという企画です。対戦相手となった7人の棋士には、将来が有望視されている若手や、順位戦A級に所属するトップ棋士、そして史上最強の棋士羽生善治三冠が選ばれ、まさに実力者揃いでした。この7番勝負で藤井四段は6勝1敗の好成績を挙げます(上記のように、この7番勝負は非公式戦なので、ここでの1敗は公式データには含まれない)。特に羽生善治三冠に勝ったのには、誰もが驚きました。ここまで強いとは、と(個人的に、「羽生善治に勝つ中学生」ってものすごいパワーワードだと思います)。

 以上のように、史上最年少棋士という肩書と、底知れぬ実力が相まって、これほどまでメディアに取り上げられるようになったと考えられます。

 では、彼の強さの秘密はどこにあるのでしょうか。私は、プロ棋士とはレベルが違いすぎてプロの将棋を分析することなど困難なアマチュアですが、それでもアマチュアなりに考えてみたいと思います。

 一番に挙げられるのは終盤の強さだと思います。

 終盤の強さを客観的に測るのは困難なのですが、詰将棋という、終盤力とかなりの相関のある分野の能力を見れば、ある程度の測定はできます。詰将棋とは「が配置された将棋の局面から王手の連続で相手の玉将[2]詰めるパズルで、元は指し将棋(詰将棋と区別する上でこう呼称する)の終盤力を磨くための練習問題という位置づけであったと思われるが、現在ではパズルとして、指し将棋から独立した一つの分野となっている。」(Wikipediaより)。ここにあるように、詰将棋は玉を詰ますパズルですので、その解答能力は、敵玉と自玉の詰む詰まないを素早く正確に読む必要がある将棋の終盤の強さと、かなり高い相関関係があると考えられます。

 詰将棋の具体例として、最も有名で簡単な問題を載せておきます。

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 攻め駒は盤上の銀と角、それに持ち駒の銀です。この3枚だけで相手玉を詰まします。攻め駒と盤上の駒以外のすべての駒は相手の持ち駒にあると考えるのがルールです。この問題の正解手数は3手、すなわち、自分が何かを指す、相手がそれに最善手で応じる、それに対して自分が指す、で詰みます。この詰将棋もそうなのですが、ほとんどの問題にはキラリと光る手が少なくとも一手あり(そういう手がなくただ駒を並べていけば詰むような問題は詰将棋としては駄作で「詰む将棋」とも揶揄される)、それを発見することが詰将棋を解く醍醐味の一つです。

 さて、詰将棋の分野においては、詰将棋解答選手権という大会が毎年開かれています。この大会は第1ラウンドと第2ラウンドに分かれており、各ラウンドの制限時間は90分、問題は5問ずつ難問が出題されます。順位は、解答の正確さ(1問当たり10点の配点、部分点あり)で競われ、同点の場合は解答タイムの速い者が上位となります。大会にはアマチュアからプロ棋士まで誰でも参加できます。アマチュアがプロ棋士に勝てるの?と思われるかもしれませんが、詰将棋は指し将棋とは独立した分野で、指し将棋は指さないけど詰将棋は好きというアマチュアもたくさんいて、そのような人の解答能力はかなり高いです。実際に、過去にアマチュアが優勝したこともあります。

 この詰将棋解答選手権で藤井四段はなんと現在3連覇しています。トップ棋士詰将棋専門にやっているアマチュアがたくさん参加している中で、です。初優勝したのは一昨年の第12回大会、まだプロ棋士になる前の小学6年生の時でした(史上初の小学生優勝)。将棋界で彼が本格的に注目され始めたのは、このころからだったと思います。3連覇するだけでもすごいのに、さらに彼はダントツの成績で優勝しています。特に昨年の第13回大会での成績は圧倒的でした。

 第13回大会で藤井四段は、第一ラウンドの5問を所要時間20分で全問正解しました。2位の人でも54分かかっていて、ほとんどの参加者(多くのプロ棋士を含む)は制限時間の90分をかけても全問正解できずにいる中で、です。この数字は次元が違います。

 詰将棋の圧倒的解答能力を見ると、指し将棋での終盤の強さも飛び抜けていると考えられます。終盤力は間違いなく彼の武器の一つです。

(余談ですが、詰将棋解答選手権で彼が見せる解答能力はまさに別次元で、彼が「非常に特別」であることを示しています。これは「天才」と言ってしまえばその通りなのですが、私はもう少し具体的に、「並外れた頭脳の持ち主」と言いたいです。それはすなわち、桁違いの記憶力と思考力、想像力を持っているということです。詰将棋で言うと、無数の詰み形を記憶していてそれを自在に引き出し目の前の問題と関連付けることができるということで、それゆえにこれだけのスピードで解答できるのだと考えられます。

 そして解答選手権の第1ラウンドを20分で全問正解する、というレベルの頭脳を考えると、顰蹙を恐れずに言えば、将棋界に彼の頭脳をとどめておくのは勿体ないと思えます。数学者や物理学者、哲学者になれば、世界規模で活躍し、世界を変える可能性があると思えるからです。)

・・・出しゃばりすぎました。

 彼の将棋の強さには、終盤力の他に、リスクを恐れないことが挙げられます。これは局面を用いて説明します。

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 これは今月18日に行われた加古川清流戦の竹内四段戦の終盤の局面です。今、先手(下側)の竹内四段が▲5二金と打った局面です。この局面までの流れを振り返ると、長い中盤戦を経て藤井四段がやや抜け出したが竹内四段も離されないように付いていて、図の局面ではほぼ互角の形勢、竹内四段の嫌らしい食いつきに藤井四段はどう対処するかというところです。加古川清流戦は持ち時間が少なく、この時すでに両者1分将棋(一手60秒以内に指さないといけない)に入っていました。

  秒読みに追われる中、藤井四段はここで驚愕の1手を指します。それは△1五歩。竹内四段に攻めつかれて自玉が危険な状況で、攻めの一手を指しました。しかもこの攻めの手は(確かに攻める上では一番急所の手ではあるが)特別に速いわけでも受けにくいわけでもありません。つまり藤井四段は、だれがどう見ても危ない自玉をギリギリで凌ぎながら敵玉を討つことができる、と見切ったわけです。この見切りはただならぬことで、はたしてプロ棋士の中に1分将棋でこの局面を前にして攻めの手を指せる人がいるでしょうか。

 あまりにリスキーで衝撃的な一手だったため、ネットではこの手の善悪を巡る議論が起こったそうです(実際にはやはり危険で悪手だったらしい)。しかし、この手は善悪という基準で扱うような手ではありません。そのような基準を超えた、この手を指したこと自体が問題となる手なのです。

 つまり100人中100人が自玉が危険で受ける必要があると判断する局面で、受けずに攻めの手を指すことができる、この能力が問題なのです。そのような手を指すには、並外れた終盤力はもちろんのこと、それに加えて自分の読みへの絶対的な自信とリスクを恐れないメンタルが必要だと考えられます。この後者二つを持ち合わせている人間はそう多くないでしょう。私は、将棋界では藤井四段の他には一人しか思い浮かびません。藤井四段が本局で見せたような見切りと踏み込みをときどき見せる史上最強の棋士羽生善治三冠です。

 羽生三冠と言えば、将棋界のほぼ全ての記録を更新し続けている、間違いなく史上最強の棋士です。その強さの秘密は、盤上の技術だけでなく、メンタルの強さも兼ね備えているところにあると思われます。そして、上に挙げた将棋から、藤井四段もそれと同様のメンタルをそなえていることが明らかになりました。そう考えると、藤井四段は、羽生三冠と同等の記録を残し、あわよくば超えていける能力を秘めていると思います。 

 以上、藤井四段の強さについて分析してみました。

 上記のように藤井四段は現在18連勝中ですが、これだけ勝ちまくっていると、各棋戦で上位に進出しはじめています。たとえば竜王戦ではランキング戦の決勝にまで勝ち上がっていて、今月25日に行われる決勝戦に勝つと本戦に進出、そこで勝ち上がればタイトル挑戦です。さすがにそこまで行くとは思えませんが、決して夢物語ではありません。

 一方で、他のプロ棋士の方もこのまま黙ってはいないと思います。現在18連勝中とはいえ、トップ棋士との対局はまだ少なく、トップ棋士とたくさん対局するようになってからどこまでの成績を残せるかはまだわかりません。「炎の七番勝負」ではトップ棋士相手に好成績を収めましたが、非公式戦ということもあって対戦相手は様子見をしていた印象が強く、本気で負かしに来ていたら違った成績になっていたと思います。これから棋譜がたくさん残り、たくさん研究されていったときにどれだけ勝てるか、見物です。

 と書いたものの、私はこれからも破竹の勢いで勝ち続けると思います。もちろん負けもするでしょうが、相当の高勝率を上げ続けると思います。現時点でこれだけ強いのに、若さを考えるとまだまだ伸びて手が付けられなくなると思われるからです。

 これからも藤井四段に要注目です。

『総合的研究』シリーズ~オススメ高校数学参考書~

 高校数学を復習したいと思い、受験生の時に買った『本質の研究』シリーズを改めて読んだ。これは現在は『総合的研究』シリーズに改訂されているものである。

 

 この本は理論解説と問題演習から成る。著者曰く、理論解説は、少し固苦しい教科書調の説明と、著者が講義しているような少し柔らかい数学の<心>の解説から成る。この数学の<心>の部分が本書の最大の特徴であり、教科書調の説明だけでは難しい各分野の有機的な理解を可能にしている。また、問題演習部分は、チャート式などとは違って頻出問題の網羅を目的としておらず、理論解説の理解を補助するためのものであり、数が限られている。

 本書に取り組むうえで注意したいのは、その難易度である。本書の最大の特徴である、数学の<心>の解説の部分は、決して平易に書かれているのではない。むしろ高校参考書としてはかなり難しい。これはわかりにくいという意味ではない。読み手に読解力と論理的思考力を要求するという意味である。

 たとえば、ある定理を導き出す場合に、その方法が複数ある場合には、簡単に理解できるものではなく、多少難しくても論理的に本質的なものを用いている(この本の題名にある「本質」は、「数学の本質」というより高校数学における「論理的本質」を指していると思う)。そしてそれゆえに、その導出を理解することで、その定理が何を意味しているのか、どう応用できるかを理解できるようになっている。この点で、本シリーズは非常に優れている。

 私は、受験を終えてから読んで初めて、その素晴らしさに気がついた。受験生時代は読解力と論理的思考力が不足していたために気がつかなかった。

 高校参考書としては、かなり読み手を選ぶ参考書だろう。いったいどれほどの高校生が、この本を必要とし消化することができるだろうか。思うに、東大、京大、国公立医学科以外ではこの本のレベルまでは必要とされない。この本を読まなくても十分に合格点を取ることはできるだろう。東大、京大、一部医学科を目指すなら必要かもしれないし、そこを目指す高校生なら内容を消化できるかもしれない。しかし、そのような高校生の多くは、学校や塾などの授業で本書と同様の内容を教えてもらえるだろう。そう考えると、本書を必要とする高校生は少ないように思える。強いてあげれば、東大京大を目指している数学が得意で受験勉強にも余裕がある高校生だろうか。

 私は、一通り高校数学を学習したことがある大学生や社会人が高校数学を復習するのにこそ、本書は最適であると思う。なぜなら、一度高校数学をやっていれば本書を消化しやすくなるからだ。そして、消化できさえすれば、高校数学の各分野を有機的に繋げて深く理解することができる。本書は分厚いしそんな時間ないよ、と思うかもしれないが、復習する者にとっては書かれている内容は一度学習したことがあることなので、スラスラと読み進めることができる。時間対効果は悪くない。

まとめ

・『本質の研究』シリーズ(『総合的研究』シリーズ)は高校数学の各分野の有機的で深い理解を可能にする良書

・しかし、その難易度ゆえに、本シリーズを必要とする高校生、受験生はごく少数だろう

・高校数学を学びなおす大学生、社会人にこそ本シリーズは最適である。

 

Amazon商品ページへのリンク】

 総合的研究 数学I+A

【他の高校参考書紹介記事】

ktksm.hatenablog.com

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南禅寺~蹴上インクライン~大文字山~哲学の道歩き

 今日は天気が良かったので大文字山周辺を散歩してきました。

 当初は愛宕山に登ろうと思っていたのですが、登山口までのバスを調べてみたら改正で本数が激減しており、以前と比べ乗り換え回数がプラス一回、運賃が2倍になっていて、ちょっと行く気がしなくなり。あそこは安く簡単に行けるのが良かったのに。

 【前回の愛宕山登山記】

ktksm.hatenablog.com

  予定変更で大文字山周辺を歩くことにしました。

 まず向かったのは南禅寺

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 とてもいい雰囲気。ただ、今日は休日だからか人がいっぱい。人が少ないときに静かにゆっくりと過ごしたくなるような場所です。

 これは境内にある水路閣

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 琵琶湖疎水の分線で京都市街北部へと水を供給しているらしい。

琵琶湖疏水(びわこそすい)とは、琵琶湖の湖水を京都市へ流すために作られた水路疏水)である。

 琵琶湖疏水は、第1疏水(1890年に完成)と第2疏水(1912年に完成)を総称したものである。両疏水を合わせ、23.65m3/s[1]滋賀県大津市三保ヶ崎で取水する。その内訳は、水道用水12.96m3/s、それ以外に水力発電灌漑、工業用水などに使われる。また、疏水を利用した水運も行なわれた。水力発電は通水の翌年に運転が開始され、営業用として日本初のものである。その電力は日本初の電車京都電気鉄道、のち買収されて京都市電)を走らせるために利用され、さらに工業用動力としても使われて京都の近代化に貢献した。水運は、琵琶湖と京都、さらに京都と伏見宇治川を結んだ。」(Wikipediaより)

 水路閣上部。

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 現在も水が流れています。

 水路閣を見たことに満足して、次なる目的地、蹴上インクラインへと向かいました。

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琵琶湖疏水京都大津間の輸送を用途の一つとしていたが、落差の大きい場所は船が運行できないので、台車に船を載せて上下させるインクラインで運行していた。

蹴上インクラインは蹴上船溜りと現在の琵琶湖疏水記念館前の南禅寺船溜りを結ぶ延長640メートル、敷地幅22メートル、勾配15分の1の路線で、運転用の巻き上げ機蹴上発電所電力で運転した。通過時間は10分から15分だった。」(Wikipediaより)

 台車と、当時使われていた船の模型。

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 こんな設備があったなんて知らなかった。京都の水の流れをたどる旅などをしてみると面白いかもしれませんね。

 さて、インクラインを見てまた満足し、次は大文字山へと向かいます。大文字山はもう何回も登っているし、特に登る必要性もなかったのですが、運動不足にならないようにということで。

 蹴上インクラインのすぐ隣に蹴上登山口があり、そこから登ります。このルートは初めてなので、ワクワク。

 登山道入ってすぐに日向大神宮があります。登山道は境内を通っており、先に進むには境内にお邪魔することになります。

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 ちょっと何を撮りたかったのかわからない写真しかないのですが、境内は清閑としていていい所でした。

 木の根っこがすごい道。

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 このルートは他のルートに比べると山頂までの道のりが長いので、傾斜が緩やかな部分が多かったと思います。

 途中から道がきれいに整備されていてびっくりしました。

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 しかし、この道がちょっとした落とし穴だった。歩きやすいやんウェーイ、とほいほい歩いていたのだが、なかなか山頂に着かない。どうやら、この道は山頂に行くのとは別ルートで、どこかで山頂ルートへと分岐しなければいけなかったらしい。

 それで来た道を戻って、YAMAPも頼りにして探した山頂へと向かうルートへの分岐が、下の写真の3本の木に赤いひもが巻いてあるところ。

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 こりゃ気づきませんわ。近づいても道がはっきりとあるようには見えなくて、わかりづらい。

 恐らくここのもう少し前に山頂ルートへのわかりやすい分岐があって(二つ上の写真の左側とかそれっぽい)、そこでそちらへ入るのが一般的なのだと思います。ただ確認はしていないので、もう一回行ってみないと断言できませんが。

 今回は上記の三本木のところから山頂ルートに合流しました。そこから山頂へはすぐでした。

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 山頂から。京都市街は霞んでいました。黄砂の影響?

 さて、もう大文字山には通いなれたので、早々に下山。今回は銀閣寺口へ。

 下山後は哲学の道をちょこっと散歩。 

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 この道にそって流れている水路は、まさに南禅寺水路閣の延長です。あの水が哲学の道に沿って流れ(時系列的にはこの分線の流れに沿って哲学の道を整備したらしい)、その後すーっと京都市街北部へと流れて行っている。やっぱり京都の水をたどる旅、面白そう。

 さて、今回の登山部分のルート、活動記録など。

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 特筆すべきことはないですね。山頂付近で来た道を引き返しています。

 全体を振り返ってみると、京都ってやっぱり様々な歴史がある街で、興味さえ持てば歩いていて飽きない街だと思いました(もちろん他の街もそうだとは思うのですが、京都は特に歴史が現に残っているのではないでしょうか)。この街にいるうちに、もっといろんな場所を歩き回りたいです。

 

NBA周辺

 こんにちは、大山登山による筋肉痛が登山から一週間経てようやく治りました。登山翌日からヒラメ筋と思われる部位がかなり痛くて、階段や段差を昇り降りするときは思わず「イテテ、イテテ」と言ってしまいそうでした。治りが遅いの、年のせいかな・・・

 先日は約半年ぶりに会った友人から「首と顎回りに肉がついたね」と言われました。自分では全くその認識はなかったのでビックリ&ショック。しかし言われてみれば、たしかにタポタポしている気が。どれだけ食べても太らない年齢はもう過ぎてしまったようです。当人はいつまでも若いつもりでいるけど、そうではないんですね。

 話は変わりまして、私はNBAを観戦するのが好きです。

NBANational Basketball Association)は、北米で展開する男子プロバスケットボールリーグであり、30チームの内29チームがアメリカ合衆国、1チームがカナダを本拠としている。また、国際バスケットボール連盟FIBA)に加盟しているUSAバスケットボール (USAB) のアクティブ・メンバーの1つであり、北米4大プロスポーツリーグの一つである。」(Wikipediaより)

 バスケットボールは、オリンピックの結果を見ればわかりますが、アメリカ合衆国が最強です。1992年のバルセロナ五輪NBAのスター選手が出場するようになってから2016年のリオ五輪までの7大会で、優勝6回、3位1回。選手のレベルの高さ、層の厚さ共に他国とは一線を画しています。主にそのアメリカ合衆国で展開されているNBAは必然的に世界最高のバスケットボールリーグであり、世界中のバスケットボール選手がそこでのプレイを希望しているリーグです。

 NBA観戦に限らず、ある事の面白さを人に伝えることは少々難しく、またこの記事にNBAファンを増やそうという目的があるわけではないので、NBAの魅力を書き連ねるのはほどほどにしておきますが、一つ動画を貼っておきます。

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 この動画はGiannis Antetokounmpoという選手の今シーズンのプレイのうち、特にすごい10プレイをランキング形式に並べたものなのですが、これを見ていただければNBAのスケールの大きさがわかっていただけるのではないかと、わずかながら期待を持っております。大きくて高くて速くて強い。スケールの大きさはNBAの魅力の一つです。

 さて、私がNBAの試合を観るようになって、かれこれ10年近くになります。しかし、観戦と言っても、年に数試合テレビ中継を観る他にはYouTubeにアップされている動画を観る程度なので、かなりライトなファンです。

 ライトなファンなので、特に思い入れのあるチームや選手がいるわけではありません。それでも、ある2チームが試合をした場合に、どちらかと言えばこちらのチームを応援する、この選手がいる方のチームを応援する、という程度の好みはあります。私がその程度の好意を抱いている選手の一人がLeBron Jamesです。

レブロン・ジェームズLeBron Raymone James発音: [ləˈbrɒn])、1984年12月30日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州アクロン出身のプロバスケットボール選手である。NBAクリーブランド・キャバリアーズに所属。愛称は「キング」。~中略~これまでにNBAチャンピオン3回、シーズンMVP4回、ファイナルMVP3回、オールスターMVP2回の他、数々の最年少記録、歴代記録を更新している。」(Wikipediaより)

 獲得しているMVPの数を見てもらえばわかると思いますが、現役最高と言っても過言ではない選手です。それどころか歴代最高の選手の一人に度々挙げられます。規格外の身体能力によって繰り出される支配的プレイは驚異、驚異、とにかく驚異。

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 この動画はレブロンのデビューシーズンから昨シーズンまでの年度別ベストダンク集。203cm、113kgの巨体があり得ないほど跳んでいます。身体能力が優れた選手が集まるNBAにおいて、これだけずば抜けた能力を示すとは、化け物です。

 私がNBAを見始めたころには、すでにレブロンは現役最高の選手の呼び声高く、すぐにシーズンMVPも獲得しましたが、当時はまだ20代半ばでした。それから彼は、移籍、それをめぐる非難の嵐、悲願のNBAチャンピオン、故郷のチームへの復帰、そのチームでのNBAチャンピオンなど、様々な経験、実績を積み重ねました。そして現在も現役最高の選手として4度目のNBAチャンピオンを目指してプレーしています。

 先日、レブロンのハイライト動画を見ていたら、実況の人の驚くべき言葉が耳に入ってきました。それは「he can still jump!」という言葉です。これは「彼はまだ跳べるのか!」という驚きを表していると思うのですが、私は彼がそのように言われることに驚きました。NBAを見始めてからずっと彼が最高の選手であった私にとっては、彼が今なお最高の身体能力を持った最高の選手であることは疑いようのないことだったからです。しかし言われてみれば、レブロンももう32歳。身体能力のピークが過ぎていてもおかしくはないです。

 ところで、「彼はまだ跳べる」という言葉は本当に「彼が跳べる」ことを表しているのでしょうか。私はそうではないと思います。「彼はまだ跳べる」が本当に表していることは「彼は以前と比べれば跳べなくなっているが、それでも群を抜くレベルで跳べる」だと思います。私は「彼はまだ跳べる」という言葉には「彼は(以前のようには)もう跳べない」ということが示唆されていると思うのです。私が実況のこの言葉に驚いたのは、彼がもう跳べないことを初めて気づかされたからでもあります。

 似たような言葉は最近ではイチローによく投げかけられていると思います。「彼はまだ走れる」、「まだ投げられる」など。これも全盛期のようにはプレイできないからこそ投げかけられる言葉で、もし本当に全盛期と変わらないプレイができていたら、たとえ年齢を重ねて一般的に身体的ピークを越えていると考えられる年齢になっていても、そのような表現はされないと思います。

 レブロンが衰えている可能性に気づかされた後、NBA観戦に目が肥えた人の意見を調べてみたところ、どうやら、レブロンの跳躍力がわずかながら落ちていることは明らかなようです。これは、上述のように彼の32歳という年齢を考えると、仕方のないことです。現地の実況も彼のわずかな衰えをはっきりと感じていて、それでもなお圧倒的なプレイを見せる彼に対して、上のような驚きの言葉を発したのでしょう。

 この例からわかるように、言葉が文字通り表していることと本当に表していることはしばしば異なると思います。そのようなことを考えていたら、私の大好きな椎名林檎の『ありあまる富』という歌にある「いつも言葉は嘘を孕んでいる」という歌詞を思い出しました。

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 椎名林檎の歌詞は本当に良いです。この歌は彼女の中ではかなり前向きな歌だと思いますが、メンヘラな歌や意味不明な歌、性欲むき出しの歌の方が私はもっと好きです。とにかく歌詞が良いんですよ。ぜひいろいろ聴いてみてください。

 さて、NBAはいまプレイオフの真っ最中。レブロンが所属するチームも勝ち残っており、彼は相変わらずゲームを支配するパフォーマンスを見せています。他にも魅力的な選手、チームがしのぎを削っており、NBAファンにとっては最も楽しい季節です。毎日ワクワクドキドキです!

 

大山登山(2017年5月4日)

 こんにちは。5月4日に鳥取県の大山に登ってきました。本州最西の百名山です。

大山だいせん)は、日本鳥取県にある標高1,729mの成層火山であるが、活火山としては扱われていない鳥取県および中国地方の最高峰でもある。角盤山(かくばんざん)とも呼ばれるほか、鳥取県西部の旧国名伯耆国であったことから伯耆大山(ほうきだいせん)、あるいはその山容から郷土富士として伯耆富士とも呼ばれる。日本百名山日本百景にも選定され、鳥取県のシンボルの一つとされている。 ~中略~ 最高点は剣ヶ峰であるが、剣ヶ峰に至る縦走路が通行禁止とされていることや古くから第二峰の弥山(みせん 1,709m)で祭事が行われたことから、一般には弥山を頂上としている。」(wikipediaより)

 4日未明、京都発、高速で鳥取へ。今回の旅には登山だけでなく温泉という目的もあり、温泉好きの先輩と一緒に行きました。そしてペーパードライバーの私は運転を彼に任せっきりでした。申し訳ない。

 高速を走っていると大山が見えるのですが、麓から望むそれはとても存在感があります。

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(写真はWikipediaより)

 10時前、登山口付近駐車場着。登るぞ~

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 ここで同行者とはいったんお別れ。彼は登山には全く興味がなく、一足先に温泉街へと向かいました。

 今記事では先にYAMAPのルート図を。

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「夏山登山道」から登り「行者谷コース」へ下りました。

 夏山登山道は初心者向けのコースですが、私がこれまで登ってきた登山道と比べるとなかなかの急登でした。しかも、自業自得ですが、私は前夜遅くまでサークルの飲み会でどんちゃん騒ぎをしていたため、二日酔い&寝不足になっており、早まる脈拍、吹き出る汗、高まる血中アルコール濃度、襲い来る猛烈な吐き気(同行者でドライバーの彼はもちろん素面、念のため)。朦朧と登りながら、登山前日は禁酒にしようと心に決めました。

 休憩を取りながらなんとか登り続け、9合目あたりまでくると、とても歩きやすい木道に。

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 そして、待ちに待った絶景。

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 約1700mの高度から海まで一気に見渡せます。

 サイコ――――――!!!!! 

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 歩きやすい木道と絶景、快晴のおかげで、二日酔いにも関わらず最高の気分でした。

 頂上!

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 山頂は登山者で大賑わい。

 山頂小屋。

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 雪がまだ残っていました。登山道にも4,5か所に残雪があり、滑るように登り下りしていました(残雪といっても少量で、危険なものではなかったです)。

 山頂で腹ごしらえをし、休憩をしてから下山。

 行者谷コース途中、元谷避難小屋付近からの一枚。

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 鮮やかな緑の後ろに聳える大山。非常に迫力がありました。穂高と槍を彷彿とさせます。

 さらに下り、行者谷コース登山口にある大神山神社。

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 大山周辺には神社や寺院、牧場、キャンプ場など様々なスポットがあり、登山者以外にも多くの観光客で賑わっていました。

 下山後は温泉に入り、一泊して帰洛しました。

 最後に今回の活動データ。

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 活動時間は、休憩時間などを考えると、だいたいコースタイム通り。二日酔いのわりに頑張ったと思います。

 二日酔い状態で山に入ると、持っている水分量に制限があるため水をぐびぐび飲むことができず、したがって尿を出せず酔いから回復できない。下山するまでずっと苦しむことになる。二日酔いのわりに頑張った、などで済ませる問題ではなく、登山前日は体調管理をしっかりしなければいけない。

 消費カロリーは体感的には2千キロカロリーも消費してないと感じるけど、どうなのかなあ?私の場合、登山中のエネルギー摂取量が普段の昼食分より少なく、登山後の夕食量も普段より超たくさん食べられるわけでもないから(せいぜい1.5倍程度)、2千キロカロリー(2食分以上)も消費しているのか少々疑問。ただ、翌日の朝に普段より空腹を感じるから、夕食時に一度に補充しきれない体質なのかもしれない。

 今回の登山は最高の天気に恵まれて、絶景を眺めることができ、とてもいい思い出になった。次はどこに行こうかな。