妙高山登山(2017年8月14日)

 一昨日、妙高山に登ってきました。左肘骨折からの復帰登山であり、新登山靴「タイオガブーツ」のデビュー登山でもありました。しかし道のりはとても厳しく、今までで最も死を意識した山行となってしまいました。反省記を書きます。

・準備

 自分の体調と天気予報から、登山日を8月14日前後に設定した。最終的な日時決定は、日が近づいて精度が上がった天気予報を見てからにすることにした。

1.トレーニングと体調

 6月下旬に骨折をして約1か月間満足にトレーニング(主にランニング)ができなかった。その間の身体諸機能の低下は不可避だった。しかし、7月下旬から再開し、ランニングに必要な筋量は骨折前と同等に、心肺機能も骨折前の状態に近づいている実感はあった。一方で登山は2か月以上しておらず、登山に必要な筋肉が落ちている不安があった。そこで今回の復帰山行では、コースタイムが長すぎず、体力に余裕を持てるルートを選ぶことにした。

2.山とルート選び

 『谷川岳・越後・上信越の山 (ヤマケイアルペンガイド)』を参考にして行く山を決めた。条件は、実家から交通の便が良いこと、道のりが長すぎず短すぎずコースタイム6時間程度であること、難易度が高くないこと(中級まで)、できれば百名山であることだった。

 まず交通条件と百名山条件で妙高山谷川岳、火打、巻機山に絞られた。

 次にコースタイム条件でほぼ妙高山に決まった。他の山が除外された理由を簡単に書いておく。

谷川岳;様々なルートがあるが、一番簡単なロープウェイを使った天神尾根ルートなら両親でもいけるかもしれない。両親と一緒に行くのに残しておきたい。

火打;笹ヶ峰からのルートがコースタイム8時間超で、少し長い。体力面で不安。

巻機山;コースタイム10時間超で長い。

 妙高山の燕登山道から登り燕新道で下山するルートは、コースタイム6時間15分で、程よい。しかし、ヤマケイアルペンガイドに記載されているコースタイムは、巻数・著者によって基準がまちまちであることに気を付けなければならなかった。妙高山のコースタイムはかなり健脚向けに設定されていたと思う。YAMAPでは同コースのタイムは8時間半程になっていた。

 私はこれまでの登山で、YAMAPのコースタイムの3/4程度のタイムで登り下りしていたので、今回もそのとおり、ちょうどヤマケイアルペンガイドのコースタイムで行けると想定した。

3.天候判断と登山日決定

 天気予報から、14日前後で最も天気がいいのは14日であると判断し、この日を登山日に決めた。しかし、ここのところ上信越地方は梅雨が明けきっていないかのような天候が続いており、天気がいいといっても曇り時々晴れ程度の予報だった。ただ、天気図を見ると、西から前線が近づいていたのは気になったが、大荒れするような天気図には見えなかったので、行けると判断した。

4.まとめ

 体調と天候の条件は悪くはなかったはずだ。しかしルート選びはもっと慎重に行うべきだった。というのも、コースの難易度(どの程度の急登を含むか)を軽視していたからだ。上に挙げた候補の山の中でも妙高山は急登が多く、コースタイムが短いからという理由だけで選ぶべきではなかったかもしれない。実際、登りで予想以上に心身を疲弊し、時間的余裕も無くなり、後に判断を誤らせる要因となった可能性がある。

 

 ここで、YAMAPによる今回のルート記録を載せる。

f:id:ktksm:20170815193854p:plain

 血の池を経由し燕登山道に合流するルートから登り、燕新道で下山した。

 

・山行中の諸判断

1.天候判断

 朝、燕登山口に着くと小雨が降っていた。天気予報からこれは想定の範囲内で、大荒れになることはないだろうし、山頂は雲の上で晴れているのではないかと予想した。もちろん予想を過信することはできないが、雨風が強まったり雷雲ができたりしない限りは登ろうと思った。

 実際、登っている間は小雨が降ったりやんだりであった。また山頂は晴れで青空も見えた。しかし、下山中は徐々に雨が強まった。と言っても大雨ではなく、印象としては普通か弱めの雨という程度だった。しかし、山においてはその程度の雨でも様々な危険を引き起こすことを軽視していた。

2.ルート選びにおける葛藤①

 本来、今回通ったルートの南にある北地獄谷ルートから登る予定だった。しかし、登山口に大きな地図看板が立っており、そこには血の池経由ルートが主ルートで地獄谷ルートはサブルートと記してあった。それを見て、主ルートの方が歩きやすいだろうと思い、血の池経由のルートに変更した。しかし、下山後に確認したところ地獄谷ルートの方が整備されており、登山者も多いとのことだった。一方血の池ルートは深い樹林帯の中を掻き分けながら進む感じで、足元も雨でぬかるみ歩きづらかった。

 元々地獄谷ルートを予定していたのは、事前の様々な情報収集でそちらの方がメジャールートだと考えられたからだ。しかし登山口にある地図には逆のことが書かれていた。この時にどちらの情報を信頼すべきかという問題が生じた。私は登山口にある情報の方が現地に近くて信頼できると思ったのだが、これが間違いだった可能性がある。

3.ルート選びにおける葛藤②

 下山は燕新道を予定していた。しかし、登っている途中に様々な不安が生じて下山ルート変更を考えた。

 一つ目の不安は、登山者数の少なさとそれに伴う熊との遭遇の恐怖である。登りでマイナールートを選んでしまったのだが、そのルートは燕登山道に合流するまで登山者と全く会わず、クマが出たらどうしようと、非常に心細かった。

 二つ目の不安は、登山道の歩きにくさである。登りのマイナールートの大部分は雨でぬかるんで滑りやすいうえに、草木が茂っていて、道幅が狭く、片側が崖になっていて危険なルートであった。もし人気がないここで滑落したら誰にも発見されず自力で這い上がることもできず死ぬだろうという箇所が多かった。

 この二つの不安により、登り中にかなり神経をすり減らしたのだが、下山予定の燕新道も決してメジャールートとは言えず、登りと同じような条件の道の可能性があると思った。それは精神的にキツイと思った。また燕新道ルートは渡渉箇所が複数あり、雨による増水でそれができなくなっている可能性も考えられた。

 燕新道にはこのような危険要素が考えられ、山頂での休憩中に別ルートでの下山を考えた。最も有力な候補は笹ヶ峰へと降りるルートであった。このルートは途中で火打の登山道と合流するため、火打下山者と合流して人気のなさが解消される可能性が高いと考えられた。また事前に調べたところ、整備されていて歩きやすいルートであるという情報もあった。

 燕新道ルートと笹ヶ峰ルートは途中まで同じルートで、その分岐点まで下りて、そこでまたどちらにしようか考えることにした。分岐点まで下りるとそこには休憩できるスペースがあり、そこでしばらく休みながら他の登山者がどちらのルートへ下りるか観察した。すると、単独行者が笹ヶ峰方面へ、親子二人が燕新道へ向かった。登山者が少なく、それ以上のデータは得られなかったが、親子二人が燕新道方面に下ったのを見て、決してマイナーなルートではないのかと思い、そちらへ下ることにした。下調べで燕新道ルートで下山している登山記をいくつか見たことも後押しした。しかし、このとき、このルートには渡渉点があることを忘れていた。

4.もっとも危険な登山に

 いざ燕新道を下ったが、その道は徐々に狭くなっていった。登りのマイナールートよりもさらに狭く滑りやすく、片側が崖で、やはり滑り落ちたら死ぬであろう箇所が長く多くあるルートであった。また人気もなく、常にクマの恐怖に囚われた。(結局下山するまで先の親子2人以外には会わなかった。)

 途中で足を滑らせとっさにバランスを取ろうとした際に、身体をひねりすぎてわき腹を痛め、しばらく息ができなくなった。たまたまそこは幅がある道で滑落することはなかったが、どんどん精神的に余裕がなくなっていった。また、後で考えてみるとこのとき軽い脱水症状が見られたのだが、早く下山したい思いが強すぎて、立ち止まって水分補給することが億劫になっていた。結果、いつ重篤な脱水症状に陥ってもおかしくない危険性も持ち合わせてしまっていた。

 それでも何とか危険な道を切り抜け、8割は下ったかというところで現れたのが渡渉点。これの存在を忘れていた。本来はさらさらと流れる小川であったはずのそこは、長く続いた雨により増水し、濁流が勢いよく流れていた。見回してみても普通に歩いて渡れそうな地点は無い。1か所だけ川幅が1メートルちょっとくらいの所があった。ジャンプすれば距離的には容易に渡れる。しかし着地点の岩が滑ったり不安定だったりするかもしれない。そこでバランスを崩して川に落ちれば、瞬く間に濁流にのまれ岩に打ちつけられ、死。

 茫然とした。以前読んだ本には、沢が増水中の時は勢いが引くまで待つと書いてあった。しかし、天気予報では雨が止みそうになかった。これはビバークか?それとも救助要請か?どちらも初めての経験だ、怖い。しばらく混乱していると、先に追い越していた親子2人が下りてきた。親御さんに「渡れますか」と聞くと飄々と「大丈夫だよ」言われた。そして例の1メートル地点を迷うことなくジャンプし無事に渡った。子ども続いた。その岩は滑らず安定していることが確認された。私も続いた。

 その後もう一か所渡渉点があった。そこもやはり濁流だったが、そちらはなんとか足場を確認しながら進むことができた。最後の難関を乗り越えることができた。

 親御さんは着地点の岩の危険性をどう考えていたのだろうか。もしあれが滑る岩だったら、不安定な岩だったら、かなりの確率で死が待っていたはずである。そうでない自信があったのだろうか。渡った後ちょっと質問してみたが曖昧な返事が返ってきた。いまだに疑問である。なにはともあれ、今の私があるのは彼らのおかげである。お礼を言って別れた。

 以降は徐々に歩きやすい道となり、なんとか下山することができた。しかし、笹ヶ峰ルートから下りた方が安全だったのは間違いない。

 

・まとめ

 以上のように、今回の山行は楽しみとは程遠いものになった。長い下りの中、危険個所で足を滑らせなかったのは幸運というほかない。また、もし渡渉に失敗していたら・・・。

 このような事態に陥ってしまった原因と改善点をまとめる。

1.体力過信

 骨折後の体力低下、妙高山という急登コースにもかかわらず、なんとかなるだろうとう根拠なき自信があった。そして登りで心身ともに疲れ、早く下山したい楽になりたいという思いが出て、冷静な判断ができなくなった。また、予定より時間が押し、バスに乗り遅れる可能性が出たことも、安全第一の思考を妨げた。

 自分の体力を客観的に判断し、余裕のある登山計画を立てなくてはならない。

2.クマ対策知識不足

 今回判断ミスを誘った精神の疲弊には、クマとの遭遇の恐怖も一因となっていた。上信越はクマがよく出る。登りの人気のない草木に覆われた道で、すっかり怯えきってしまっていた。熊避け鈴はつけていたのだが、絶対的な効果があるわけではない。

 私がここまでクマに怯えたのは、クマと出会ってしまった時の対処法を知らないからというのが大きいと思う。もちろん、絶対に助かる方法なんてないし、どんなに頑張っても助からないこともあるだろう。しかし、せめて、こうすれば助かる可能性が高い、これだけやっても助からなかったら仕方ない 、というところを知っていれば、いい意味で諦めがついて、もう少し余裕が持てるだろう。したがって、クマ対策の本(『クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫)』など)を読んで、知識を得る必要がある。

3.情報の活用ミス、楽観主義バイアス

 登山前に本やブログなどでそれぞれのルートのだいたいの様子は調べていた。しかしそれらの情報を自分の中で整理していなかったため、登山口においてや登山中のルート変更の際、冷静に比較検討することができなかった。もちろんこれには上の疲労も影響していたと思う。

 また、ルート決定の際には、自分に都合の良い情報の記憶が強調された気がする。いわゆる楽観主義バイアスというもので、これも冷静な判断を妨げた。

 それからルート情報と天気予報を結びつけて考えなかった。たとえば雨により渡渉点が増水してい可能性を忘れていたり(これは言語道断であるが)、滑りやすく滑落の危険性が高い箇所が生じることを考えられなかった。ルート情報と天気予報を組み合わせ、潜在的な危険性を見いだせるようにならなくてはならない。

 以上のように、今回の登山では情報をうまく活用することができなかった。事前に調べる際には、それぞれの情報を自分の中でしっかりと有機的に位置づける必要がある。また、現地で迷ったときには登山案内所や他の登山者から積極的に情報を仕入れるべきである(今回は登山案内所は無かったが、他の登山者からもっと情報を得ることはできた)。それと、基本的に雨の日は行動しないほうが良い。

4.単独行の危険性

 ここまで書いた様々な危険を回避する手段として、パーティでの登山がある。複数人で登山をすれば、精神的に余裕を持て、判断力が鈍ることが減るだろう。また遭難したときに仲間から救助してもらえたり、一緒に切り抜けたりできる可能性が高まる。警察庁の統計によると、遭難したときの死亡・行方不明率は、単独行ではパーティ登山の2.3倍にも上るらしい。それだけパーティ登山では遭難したときに助かる可能性が増し、単独行は危険ということである。

 単独行を極力避けることが望まれる。大学のサークルに入ろうか。

 

以上で反省記を終わる。

最後に一応、今回の山行で撮った写真を貼る。といっても写真を撮る余裕がほとんどなく、またガスに覆われていて良い撮影ポイントがなかったため、数は少ないが。

f:id:ktksm:20170816113542j:plain

f:id:ktksm:20170816113612j:plain

f:id:ktksm:20170816113600j:plain

f:id:ktksm:20170816113627j:plain

f:id:ktksm:20170816113651j:plain

f:id:ktksm:20170816113654j:plain

f:id:ktksm:20170816113754p:plain

f:id:ktksm:20170816113800p:plain

 なんとか下山し終わったとき、あまり生きている実感がわかなかった。疲労とかつてない危険を踏んでしまったショックで呆然としていた。家に帰って夕飯を食べて生きててよかったと思った。

 帰宅後もずっと脱水症状による頭痛が引かなかった。帰ってからかなり水分を取ったが、もしやまだ足りないのかと不安になり、アクエリアスをガバ飲みした。すると短時間で何度もトイレに行きたくなり、もう水分量は足りているな、ただ頭痛だけが残っているだけか、とちょっと安心した。実際寝て起きたら治っていた。

 やはり登山は安全第一が良い。そうでないとせっかくの山も楽しめない。今回の反省から、自分の登山スタイルを根本から見直すことにする。

登山靴の選び方

 本日、モンベルに行って登山靴を購入しました。これまで私は普通の靴屋さんに売っていた安いトレッキングシューズを使っていたのですが、それがだいぶ古くなり、グリップ力が無くなってスリップしやすくなっていると感じたので、新たに本格的なものを購入することにしました。お店で選ぶ際に、店員の方から登山靴の選び方に関していろいろと話を聞いてきたので、忘れないうちにここにまとめようと思います。

 

登山靴の選び方

①用途に合わせたものを選ぶ。

 偏に登山靴と言っても、北アルプスのような3000m級の岩場を歩くためのものから、平坦な道を含む低山を歩くためのものまで、様々な種類のものがある。たとえばモンベルでは、用途が違う「アルパイン」、「トレッキング」、「ライトトレッキング(ハイキング)」の3種類が用意されている。それぞれの靴の特徴を挙げる。

アルパイン

特徴:ハイカット、堅いアッパーとソール、重量

→ハイカットが足首を、堅いアッパーが足を固定し、岩場を歩くときや重い荷物を背負って歩くときに、身体が揺れにくい。岩場を登り下りする際、つま先だけを岩にひっかけて立たなければならないときに、堅いソールのおかげで脚と全身を支えやすくなる。

 以上から岩場をメインに歩く場合や、テントなどの重い荷物を背負って長期縦走するのに向いている。一方、靴自体が重いので、低山や一泊二日小屋泊程度の荷物の際には、オーバースペックとなる。

・トレッキング

特徴:ハイカット、柔らかいアッパー、堅いソール

アルパインとライトトレッキングの中間的存在。ハイカットだが素材は柔らかいのでアルパインほどの固定力はない。

 低山から岩場まで、小屋泊からテント泊までオールラウンドに対応しているが、一方で中途半端なモデルとも言える。

・ライトトレッキング

特徴:ローカット、柔らかいアッパーとソール、軽量

→ローカットと柔らかい素材のため、足があまり固定されず平坦な道でも歩きやすい。軽量のため、体力の消費も少ない。なお、モンベルの公式HPでは、これに属する靴は基本的に「ハイキング」モデルに分類されている。

 低山メインの場合や一泊二日小屋泊程度の少ない荷物での山行に最適である。逆に、明らかなように、岩場を歩くときや重い荷物を背負っているときは、身体が揺れやすく適さない。

 

②自分の足の形に合った靴を選ぶ

 人は皆それぞれ足の形が違う。幅広だったり甲高だったり、その逆だったり。自分の足の形にぴったり合った登山靴を選ぶに越したことはないが、本当にそれを実現するにはオーダーメイドの登山靴が必要になる。しかし、多くの人にとってそれは少し難しいだろうから、既製品の中から最も合っているものを選ぶ必要がある。

 モンベルの男性用登山靴には、足の形に合わせて普通モデルとワイドモデルがある。さらに同じモデルでも微妙に形が違う製品が何種類かある。

 自分に合ったモデルを探すには、まずサイズを決める。裸足で足のサイズを測り、それ+0.5-1cmの大きさのものにする。次に中敷きと自分の足を合わせてみて、普通モデルとワイドモデルのどちらの形態が合っているか調べる。そして実際に靴を履いて感触を確かめる。かかとを合わせて靴を履き、紐をきつめに絞めて、坂を昇り降りしたり横歩きしたりしてみる。感触というのは、具体的には、全体的なキツさ、かかとが縦ずれしないか、横歩きしたときに横ずれしないかである。

 上記のように一人一人足の形が違う中で、完璧に合った既製品はまず存在しないから、紐を縛る強さを可能な範囲で調整しながら、最も合っている靴を見つける。一般的に何年か履いていると全体的に構造が緩くなり、自分の足に合わせて変形していくから、ちょっとキツめのモデルを買う方が良いらしい。そうして2年、3年と履くうちにフィット感を増していく。

 

 以上が登山靴を選ぶ際に主に考慮すべき点です。それでは実際に私がどう選んだかを書いていきます。

 まず①に関して、私の場合、現在は、テント泊はしない、長くて1泊2日、基本は林道という登山スタイルですので、「トレッキング」と「ライトトレッキング」に絞りました。

 次に②に関して、私の足はやや幅広で、中敷きと私の足を合わせて調べてみると、普通のモデルがギリギリ合うかどうかというところでした。それでまず普通モデルを履いてしばらく歩いてみると、小指がちょっとキツイ。そこでワイドモデルを試してみると、ゆとりがありましたが、今度は緩すぎる気もしてきます。かかとが縦ずれしたり、横歩きするときに横ずれする気もしなくもない。これに関しては、登山靴を選ぶのは今回が初めてだったので、正解が分かりませんでした。

 悩んだ末に、最終的に「ライトトレッキング」の「ワイドモデル」である「タイオガブーツ ワイド」にしました。

 「トレッキング」ではなく「ライトトレッキング」にしたのは、今の自分の登山スタイルに最も適したものにしようと思ったからです。トレッキングにすれば今後テント泊などをすることになっても一足で足りるかもしれませんが、やはり中途半端な靴になってしまうのを恐れました。もしテント泊や長期縦走をすることになったら、それ用に「アルパイン」を買います。

 また、普通モデルではなくワイドモデルにしたのは、普通モデルのキツさが許容できない範囲だと思ったからです。しかし、これは実際に履いて山行してみないと、いやそうしても一方しか履けないわけだから、どっちが正解だったかはわからないでしょう。まぁ何事も経験ということで、今回はこれで悔いなし。

 

 近いうちにこの靴のデビュー山行を予定しています。そしてそれは待ちに待った骨折からの復帰山行にもなります。楽しみだ。

骨折記(下)

 今週、今回の骨折で最後の通院でした。骨折してから6週間、あとは骨が完全に修復するまで無理をしなければ、という状況。

 ギプスを取ってからは2週間になります。当初はちょっとした物を持って腕の曲げ伸ばしをすると痛みが走りましたが、今はだいぶ重いものでも持てるようになってきまた。たぶん4kgくらいの物なら持って曲げ伸ばしできるんじゃないかな。徐々に負荷を大きくしていって、最終的に腕立て伏せができるくらいになったら、安心でしょうか。そこまで回復するのは9月に入ってからになると思いますが、それまでは慎重に。

 下半身は元気なので、山に登りに行こうと、ギプスを取ってからずっと思っているのですが、あまりの暑さに行く気が削がれorz。京都って猛暑日が年間で日本一多い都市なんですよね。この暑さは伊達じゃないです。

 とは言え、登山候補の山は京都の山ばかりでもないんですけどね。滋賀の伊吹山などなど。それでも滋賀もやっぱり暑いし、標高があまり高くないので、登山口も山頂も暑そう。山頂が2500mくらいで登山口が1500mの山、関西にできろっ!てかんじ。

 愚痴ばかりになってしまいました。もうすぐ帰省するので、そしたら上のような山が近くにわんさかです。山欲が爆発だ!!!

本の購入いろいろ

 私は、本は基本的に大学の図書館で借りて読んでいます。まず図書館で借りて読んでみて、繰り返し読むことになると思ったもの(特に面白いものや思考力を養えるものなど)は購入します。

 先日、どうしても購入したい本があったのですが、その本は絶版になっていました。割引が利くため購入先の第一選択肢である大学生協に問い合わせてみても入荷できるかわからないとのこと。また、Amazonで検索してみても割高の中古しかない。こうなったら仕方ないので、京都中の本屋を歩いて回り、探してみることにしました。

 まず、京都最大の品数を誇ると思われるJ堂に行ってみる。しかし、無い。比較的近くにある別のJ堂にも行ってみるもこちらも無し。大きい本屋はそれだけ客と売り上げも多いから、絶版本などはすぐになくなってしまうのかな。客足が少ない小さな本屋の方が売れ残っている可能性が高いかもしれない。などと思いましたが、特に策は取らずに近くの本屋をしらみつぶしに探してみる。

 次はO書店に行くも無し。さらに別のO書店に行くも無し。

 京都中心部を歩き回って疲れ、とりあえず今日はこれで最後と、ブックファーストに寄ってみる。すると、あった!埃をかぶっていましたが、それを掃えばとてもいい状態。歩き回った甲斐があった、喜んで購入しました。

 ブックファーストはいろんなところでチェーン店を見かけるし、小さな本屋とは言えないかもしれませんが、京都繁華街においては、巨大なJ堂に比べると小さくて客も少ない印象。そのおかげで埃をかぶりながら売れ残っていたのかもしれません。「絶版本探すなら小さな本屋」は使える格言かも。

 ちなみに今回私が買った本はこれ。

 面白いですよ。

 

 話は変わり、以前も書きましたがAmazonプライムデーにkindleを購入しました。本は紙派の私としては、電子書籍リーダーであるkindleは簡単に読める本(情報収集のための本など)のためのお試し機的な位置づけで購入しました。そして2週間ほど使ってみましたが、なかなかイイですね。

 個人的に一番気に入った点は、軽いこと。長時間座って本を読んでいると首や背中が痛くなるので、私は仰向けに寝転がって本を読むのが好きです。しかし先月に左腕を骨折してしまい、仰向けに寝転がり両手で本を持って読むのが困難になりました。しかしkindleなら仰向けになって片手で持ちページをめくることができます。これには、ページをめくるのが簡単という長所も関わっています。大変助かりました。

 もうひとつの良い点として、目にやさしい画面が挙げられます。そもそも、スマホkindleアプリもあるのに敢えてkindle端末を買った最大の理由はこれでした。軽さや小ささはスマホも持ち合わせていますが、目への優しさはkindle端末の方が勝ると思います。私は夜寝る前にベッドライトのもとでよく読書をするのですが、スマホ画面は眩しすぎて(いわゆるブルーライトの影響で)目や神経系に悪そう。それに対してkindleブルーライトを放出しません。寝る前でも安心して読書ができます。

 このように、予想以上にkindleを重宝していますが、ハマりすぎには注意が必要です(私の場合)。というのも、kindleは本を購入するのがあまりに簡単なので、とても読み切れない量の本を注文しかねないからです。

 たとえば、眠れない夜、なんとなくAmazonに行って本を眺めていたら面白そうな本がある、そんなときたった1クリックするだけで1分後にはその本を読むことができます。これは信じられない便利さ。場所も時間も関係なく今すぐどんな本でも読めるんです。そうしてバカスカ購入していると、気がついたら恐ろしい積読本の数に、となりかねません。

 そのような事態を避けるための金言として、『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』の著者ケヴィン・ケリーの「購入して30秒以内に読みはじめるつもりの本以外は購入しない」というものがあります。「後で読もうと思って本を買ったとしても、その本が置かれているのは買っていない他の本と同じ場所(つまりクラウド中)であって、その違いはお金を払った棚か、払っていない棚かというだけなのだ。」と。

 これは、1クリックで今すぐどんな本でも読めることを逆手に取った良い戦略だと思います。しかしAmazonもこれに対抗して?、購買意欲をそそる戦略を繰り出してきます。それはタイムセール。Amazonではkindle本を対象にした様々な期間のタイムセールが常に行われています。これは「この本面白そうだけど、本当にすぐ読み始める寸前に買えばいいや」と購入を先送りにしていた消費者を焦らせます。「読みたかった本がセールの対象になっている。これを逃したら、将来読む直前に買ったときには定価で買わなくてはならないかもしれない。」と。

 そうして、私はkindle購入後にかなりの積読本を生みだしてしまいました。してやられた。まぁちょうどいいタイミングで夏休みがあるので、消化したいと思います。

骨折記(中)

 今週、骨折していた左肘のギプスを外しました。骨折してから一月ちょっと、徐々に良くなってきています。

 肘の可動範囲は健康な右肘とほぼ同じに。違和感も日々なくなってきています。心配していた腱や靭帯の癒着も無さそう。

 ただし、骨はまだまだ修復途中であり、肘に負荷をかけるのは禁止されています。実際、数kgの物を持って肘を曲げるとまだ痛い。骨が完全に元の強度に戻るのには3か月ほどかかるらしく、まだしばらくは負荷をかけられない。(小学生のころ足の指を骨折したときには、折れて一月もたたないうちに全力疾走していた記憶があるのだが、あれは若くて回復が早かったのか、それとも何も考えずに痛くても走っていたのか)

 この影響で、昨年に続いてやろうと思っていた、夏休みの山小屋でのバイトを断念することになりそうです。山小屋での仕事は力仕事が多いですからね。この肘では不安すぎる。9月に入って回復していたら超短期でやる手もありますが。。。あまり期待しないでおきます。

 登山はもちろんします!夏休みは実家に例年より長期滞在して、周辺の山々を登りまくる予定。1か月以上山に行けずに溜まった山欲を爆発させます。

 本当はまだ登山もしてはいけないのかもしれません。ギプスを取ってから登山していいか、お医者さんに訊いてはいないのですが(ギプスしてる時はダメと言われた)、もし訊いたら登山もドクターストップかけられるかもしれません。実際、上に書いたように数kgの物を持って曲げるだけでまだ痛みが出る現状で、もし転んだりして反射的に左手を付いたら、と思うと怖いです。それこそ手術が必要になるくらい悪化するかもしれません。

 でもドクターストップかけられてもどうせ登ると思うので、いっそのこともう訊きません。だってドクターストップをかけられるとしたら、おそらく完治する9月下旬まで禁止になりそうですもん。そんなの耐えられないよ。

 もちろん、腕を使って登る必要があるようなルートや足場が悪いルートには、今夏は挑戦しないことにします。初心者向けルートをのんびりのびのび登ります。もしそこで転んで悪化しても、後悔はない。

 登山三昧の夏に向け、今日からランニングを再開しました。そもそも今回骨折したのは、ランニング中に歩道と車道の間の鎖につっかえて転倒したからだったのですが、その時は夜の暗闇と度が弱い眼鏡のせいで鎖に気がつかなかったんですよね。その反省を生かして、今後は極力日が落ちる前に度が合った眼鏡をかけて走ることにしました。一月ぶりのランニング、心肺機能は低下していましたが、下半身の筋トレは継続していたからか、思ったより悪くないペースで走れました。また地道に身体をつくっていきたいです。