骨折日記

 前の藤井四段に関する記事内で、藤井—増田戦の対局内容について記事を書くと書きましたが、片腕でのタイピングが億劫すぎて、やめました。藤井四段の対局内容に関する記事については、これまでも何度か書く書く詐欺をしてしまっていて、申し訳ないです。


 上の記事にも書いたとおり、骨折したことがけっこうショックで、最近はちょっと生活が荒み気味だった。一般人の私でもこんなにショックなのだから、身体が資本で選手生命が短いスポーツ選手などは怪我をしたらもっともっとショックなのだろうなと思った。

 私の好きなスポーツ選手の一人にテニスの錦織圭選手がいるが、彼はかなり怪我がちで試合中の棄権も多いように感じる。これまでは彼が棄権したときに、応援しているからこそ生じたやり場のない残念な思いを彼に向けてしまうことがあった。「またか」と呆れたり。でも一番ショックなのは間違いなく錦織選手本人であり、ファンであるわたしたちは温かく見守るべきだと気づいた。今現在も怪我をしているようだが、頑張ってほしい。

 

 

 骨折直前に買った登山用マットを下宿の屋上に敷いて、その上に寝転んで日向ぼっこしたり昼寝したり読書したりするのがマイブームだ。

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 荒んだ心が安らぐ。寝心地とてもいいです。ただ、暑い・・・春や秋は最高だろうな。

 

 

 包帯で腕を吊って外を歩いていたら、ニコニコとニヤニヤが3:7くらいの笑みを浮かべたおばさんに急に話しかけられた。「すみません。あら骨折したの?大丈夫?病院は行ったの?行ったわよね。今時間ある?お祈りがあるの。みんなすごく良くなるのよ。」

 そういう世界があることを改めて気づかされた。しかし私は今科学寄りの思想なので。

 

 

 軽い骨折だから、シャワーを浴びるときなどはギプスを外してゆっくり動かしてもよいと先生に言われた。骨がズレるのが最悪の事態だが、ズレさえしなければ動かした方が腱や靭帯の癒着を防げるから良いようだ。少しでも左腕が使えるのはかなり助かる。片腕が全く使えないのと、狭い領域でも動かせるのは大違いだ。

 折れた腕が少しでも使えれば、普段の生活では意外と困らない。ただ、ご飯を食べるのだけはとても大変だ。肘が固定されていてお皿をちょうどいい位置で持てないため、結局箸を持つ手だけで食べることになるが、非常に食べにくい。最近の食事は片手でも食べやすいコンビニのおにぎりや菓子パンが多くなってしまっている。

 

 

 ギプスを外して肘をゆっくり曲げ伸ばししてみると、可動範囲が狭まっている。健康な右肘は25°ー180°くらいまで動くが、左肘は40°ー160°くらいしか動かない。肘関節内に血がたまっていて、それが関節の動きを妨げているようである。この血腫が無くなり、橈骨頭の傷が無くなったら完治だろうか。

 

 

 ギプスの上から包帯を巻いて固定しているが、これを巻くのが意外と難しい。強く巻きすぎるとうっ血してしまうし、弱く巻きすぎるとギプスがずれてしまう。ちょうどいい巻き加減の範囲がかなり狭い気がする。片腕で巻かなくてはならないのでなおさら難しい。毎回ちょうどよい加減で巻いてくれた先生はさすがである。

 

 

ところで、ギプスと言えば、椎名林檎のこの曲。

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 イイ・・・

藤井聡太四段29連勝新記録達成!!!

 藤井聡太四段が竜王戦決勝トーナメントで増田康宏四段に勝ち、連勝記録を29に伸ばしました。連勝記録の新記録達成です。しかもデビューから負けなしです。すごすぎてもうなんも言えねぇ!

 今夜のNHKのニュース9や報道ステーションを見ていたら、番組内で二、三十分藤井四段の対局が取り上げられていました。信じられないです。全国ニュースでこんなに長時間将棋の話題が取り上げられるなんて。

 上の記事にも書きましたが、今回の相手だった、増田康宏四段も天才です。16歳という若さでプロ棋士になり、藤井四段がプロになるまでは現役で最年少のプロ棋士でした。藤井四段と共に次世代を担う棋士です。増田四段は今日の対局前にコメントを残されていたようですが、相当気合が入っていたようです。これから長きにわたってライバルになる相手と、連勝新記録がかかった対局で当たるのですから、いやでも気合が入るでしょうね。

 天才二人がぶつかった今日の対局、序盤は周到に研究してきたであろう増田四段がポイントを奪います。そのまま増田四段やや有利とみられる形勢で中盤戦に突入しました。しかし、藤井四段苦戦かと思われた局面からの、藤井四段の指し手が強かった。ギリギリで手を作って、気がつけば一方的に攻める展開に。結局そのまま寄せきってしまいました。対局内容の詳細については、別記事で書こうと思います。

 さて、これで連勝記録がどこまで伸びるのかが注目されますが、次の相手はこれまた次世代を担う天才、佐々木勇気五段です。「また天才か」「天才の濫用じゃないか」と思われるかもしれませんが、本当にプロ棋士の中でも数少ない天才です。藤井四段がどんどん勝ち進んでいるので、自然と相手も勝ち残ってきた強敵が多くなるんですね。佐々木五段も増田四段と同じく16歳という若さでプロ入りしました。高校一年生でプロ入りしたわけですが、そんなに若くしてプロ棋士になれる人なんて、プロの中でもほんの一握りです。私は佐々木五段が小学生のころ同じ大会に出たりもしましたが、そのころから天才と言われていました。佐々木五段は現在22歳ですが、最近では王位戦でタイトル挑戦まであと一歩のところまで勝ち進むなど、実力はもうトップ棋士と同等だと思います。

 そしてさらに、佐々木五段は、藤井四段の27、29連勝目の対局の際に、対局前と終局後に藤井四段の対局室を訪れ、藤井四段を熱い目で見ています。バチバチに意識しているのでしょう。もしかすると、自分が対局するときに備え、報道陣の多さや異様な雰囲気に慣れようという目的もあるのかもしれません。とにかく、佐々木五段が気合が入りまくっていることは間違いありません。

 今日に続て、次世代を担う天才同士の一局、藤井聡太四段対佐々木勇気五段の一戦は7月2日に行われます。これは竜王戦の決勝トーナメントですので、連勝記録やライバル関係の他に、タイトル挑戦への戦いとしてもかなりアツい一戦です。今ものすごい歴史の目撃者になっていることに感謝して、観戦を楽しみたいと思います。

藤井聡太四段関連記事】

 

藤井フィーバーの裏で、ワイ氏骨折

 最近藤井四段の記事を連発しています。藤井四段の活躍を目の当たりにして個人的にかなり盛り上がっているのですが、世間はそんなに盛り上がっていないのではないかという疑念は当然持っていました。私の周りの将棋クラスタの方々は盛り上がっている、テレビでも連日特集されている、でも将棋関係者以外の方々は興味がないのではないかという不安がありました。しかし、今日整形外科病院の待合室でテレビを見ていたら、ちょうど藤井四段の28連勝の報道がされていたのですが、周りの患者たちが食い入るように画面を見て「すごいわね」などと言っていて、安心しました。このフィーバーは本物だ!

 とまぁこのように、ワイ氏左肘関節痛で整形外科に行ってきました。結果、左橈骨頭骨折と診断されました。

 ことの発端は昨夜、ランニング中に歩道と車道を仕切る鎖に気がつかず、つっかえて転倒。とっさに両腕を出したが、起き上がると左肘にすごい違和感。しかしある程度は動くので様子見で帰宅。もう病院もやってないし、とりあえず翌朝起きたときの状態で病院に行くか決めることにする。寝る支度をしているとだんだん肘が動かなくなる。焦ってネットで同様のケガを調べる。亜脱臼の可能性が高いと感じる。脱臼ってズレた骨を修整するときにめっちゃ痛いやつじゃないか。病院に行くのがとても怖くなる。しかしもう肘関節がほとんど動かせない。病院行きは不可避。眠れない夜、痛みに耐える覚悟をして朝を待つ。朝、病院に行き、まず問診。軽度の骨折っぽいと言われる。脱臼じゃなくて一安心、いや、骨折もやばいぞ。小学生の時足の指を骨折して整形外科に行ったら、不意打ちで曲がった骨を修整された。あの時の痛みは死ぬまで忘れないだろう。レントゲンを撮る。軽度の骨折だからか、損傷部が写らない。超音波検査をする。血腫発見。やはり骨が傷つきそこから出血しているようだ。はっきりさせるために、MRI検査をすることに。しかし、その病院には機械がないため、別の病院へ紹介状を持って。MRI検査では折れた肘を万歳の格好で固定。ちょっと変に動かすと痛むのでキツイ。痛みと痺れを紛らわすために眠ることにする。医療機関で横になると眠くなるのは私だけ?歯医者さんとか超眠くなる。検査には想像以上の時間を要した。40分くらい?キツカッタ。データをもらって前の病院に戻る。やはり軽度の骨折。先生に言われて見ると、橈骨頭が傷ついていた。3,4週間局所安静でいいらしい。肘の骨折はすぐ手術になりやすいけど軽度で良かったね、と言われた。ズレてもいないから修整をする必要もない。これが何より嬉しかった。激痛を味わなくて済む。ギブスで固定し帰宅。また明日状態確認に行く。

 ダーッと書きましたが、とにかく様々な意味でショックです。小学生以来の骨折、これからしばらくの不自由な生活、リハビリ・・・なにより、いい感じでトレーニングができていたのに、また振り出しに戻ること。

 トレーニングに関して、昨夏に登山をはじめて、トレーニングの必要性に気がつく。しかし、がむしゃらに飛ばしすぎて膝を痛める。晩秋から春まで安静にじっと耐える。春、軽いトレーニングと登山再開。歩き方の改善もあってかなりいい状態。ランニングでは1kmのタイムが1分くらい落ちていたけど、走れること自体がうれしかった。今度は無理をせず鍛えようと思う。コツコツ続けて徐々に身体状態の向上を実感していたところで、今回の骨折。また耐えないといけないのか。

 しかし、今回は長くて1か月。スクワットとかはできる。決して振り出しに戻るのではない。登山三昧の夏休みを万全の状態で迎えられるように、いまはじっと我慢しよう。

 数週間安静にしていれば治るとも限らず、血腫が靭帯や腱と癒着していたらそれを取り除く手術が必要になるかもしれないらしい。それだけは避けたい。祈ります。

 

 前の藤井四段の記事とこの記事、右腕一本で打ったから大変だった笑

藤井聡太四段28連勝!!!!

 本日、藤井聡太四段が王将戦一次予選で澤田真吾六段に勝ち、歴代最長連勝記録の28連勝に並びました。筆舌に尽くしがたいことが起こっています。

 以前別記事で書きましたが、藤井四段と澤田六段は20連勝目の時に対局していて、そのときは藤井四段が負け寸前まで追い込まれたのでした。そして今回澤田六段はその時のリベンジに燃えているから、とてつもなく手ごわい相手になると予想しました。

 しかし、今回は藤井四段の快勝でした。正直、アマチュアの私には、澤田六段が不出来だったのか、それとも藤井四段がとてつもなく強かったのか、分析しかねます。しかしいずれにせよ、このような舞台でスッキリと勝ってしまうのは、ものが違いますね。

 

 いやーーー、ついにここまで来たんですね。このブログで初めて藤井四段について書いたのは下の記事です。 

 この時点では藤井四段は18連勝中でした。記事内で最長連勝記録について言及していますが、まさか本当にそこまで勝ち続けるとは思っていなくて、記録に「どこまで迫れるか」と書いています。見通しが甘かったです。

 

 次の対局に勝てば新記録の29連勝です。しかも藤井四段はデビューから負けなしですからね。本当に信じられない。

 その29戦目の相手は増田康宏四段です。実は藤井四段と増田四段は『炎の七番勝負』で対局しています。炎の七番勝負をご存知ない方は、一つ上に貼ってある記事を参照ください。その時は藤井四段が終盤に勝負手を放って勝ちました。

 ところで後日、増田四段がインタビューで答えていたのですが、なんと、その対局は増田四段にとって初めて年下に負けた対局だったというのです。増田四段は現在19歳ですが、年齢に関係なく戦える将棋において19歳まで年下に負けたことがないというのは、ありえへんことです。つまり、増田四段も天才ってことです。実際、増田四段は16歳という若さでプロ棋士になっており、藤井四段がプロになるまでは現役で最年少のプロ棋士でした。

 そしてさらに、同じインタビューで答えていたのですが、炎の七番勝負のときには増田四段の心に隙があったようです、というのも、奨励会時代に二人は対局していて、そのときは増田四段が勝ち、それからあまり経っていないから今回(炎の七番勝負)も勝てるだろう、と思っていたらしいのです。しかし藤井四段が予想以上に強くなっていたのでした。今度の対局では増田四段も気合を入れてくるでしょう。

 天才同士のバチバチの戦い、今月26日に行われます。非常に待ち遠しい!

藤井聡太四段、27連勝。連勝記録まであと1。

 本日行われた朝日杯将棋オープン戦一次予選で藤井聡太四段が藤岡隼太アマに勝ち、デビューからの連勝を27に伸ばしました。いよいよ連勝記録歴代1位の28連勝にあと1勝まで迫りました。言葉にできない強さです。

 このブログで藤井四段について書いた最も新しい記事は、24連勝目を飾った対局に関するものでした。

 それからさらに3つ記録を伸ばしたことになります。その3局の中で最も印象に残った場面を、簡単に紹介したいと思います。

 今月15日に行われたC級2組順位戦瀬川晶司五段との一戦です。藤井四段が26連勝を決めた一局です。

 順位戦というのは名人戦への挑戦者を決めるリーグ戦のことです。A級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組のリーグに分かれていて、一年をかけてそれぞれの組でリーグ戦を戦います。A級で優勝した棋士が、名人戦の挑戦者となり、新しくプロになった棋士はみなC級2組からスタートします。C級2組で上位3位に入るとC級1組に昇級、C級1組で上位2位に入るとB級2組へ昇級・・・という仕組みです。つまり、名人戦はプロデビューしてから挑戦者になるまでに最低5年はかかる特殊なタイトル戦で、それだけ格が高いタイトル戦でもあります。昨年度プロ棋士になったばかりの藤井四段は今回が初めての順位戦への参加となり、C級2組からスタートしています。15日に行われた瀬川五段との一局は藤井四段の順位戦初戦でした。

 対戦相手の瀬川晶司五段のことをご存知の方も、もしかするといらっしゃるかもしれません。実は瀬川五段に関しては12年ほど前にちょっと話題になりました。というのも、瀬川五段は一度奨励会を年齢制限で退会し、その後特例でプロ編入試験を受けてプロ棋士になったのですが、その試験が行われたのが12年前でした。

 瀬川五段が編入試験を受ける前は、そのような制度はなく、プロ棋士になるには奨励会というプロ棋士養成機関で勝ち抜かないといけなかったのです。瀬川五段もかつてそこに所属していましたが、あと一歩のところで年齢制限という規則により退会せざるを得ず、一度プロ棋士への夢をあきらめます。しかしその後、アマチュア大会に参加して何度も優勝し、優勝者の権利としてアマチュア枠でプロ棋戦に参加すると、そこでプロ棋士を相手に高勝率を挙げたのでした。それを受けて瀬川五段と親交のあったプロ、アマ将棋関係者が、将棋連盟にプロ編入の嘆願書を提出し、編入試験が行われることになりました。それに見事合格しプロ棋士になったんですね。

 それ以降、アマチュア枠でプロ棋戦に出場したアマチュアが、プロ棋士相手に高勝率を挙げた場合にプロ編入試験を受けられる制度がつくられました。これまでプロ棋士になるには奨励会を勝ち抜けるしかなかったのが、別の道ができたことになります。瀬川五段はそれだけ大きな変化を将棋界にもたらした棋士です。瀬川五段に関しては著書もいくつか出版されていますので、興味を持たれた方はぜひ。

 前置きが長くなりましたが、藤井四段と瀬川五段の一局の印象的な場面を見ていきます。この一局は藤井四段が中盤でリードを奪いますが、瀬川五段も粘り強い指し回しで簡単には土俵を割りません。そして終盤、ついに瀬川四段の粘りが実を結びます。下図。

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 先手が瀬川五段、後手が藤井四段です。いま後手の藤井四段が△87歩と打ったところ。藤井四段は瀬川五段の次の一手を見落としていたそうです。それは▲46桂。この手は次に▲54桂~▲55馬を狙っています。▲54桂と王手をかけつつ相手の55の桂馬を支えている54の歩を取り、王が逃げたら支えがなくなった55の桂馬を馬で取ろうという狙いです。後手の55の桂馬は先手玉の逃げ道をふさいでいる重要な駒で、後手としてはこれをただで取られる展開だけは避けなくてはなりません。したがって、後手としては先手の▲54桂をいかに防ぐかが上図で喫緊の問題となっています。

 重要な55の桂馬を取る狙いを持った▲46桂という手を見落としていたのですから、藤井四段はかなり動揺したに違いありません。実際、「▲46桂を見落としていて、負けにしたかと思った」というコメントを局後に残しています。

 私はこの時の両対局者の様子を中継で見ていましたが、▲46桂が指される前後で藤井四段の様子が明らかに変わりました。指される前はかなり余裕がある雰囲気で勝ちすら意識しているように見えましたが、指された後は耳がやや赤くなり前傾姿勢になり身体を揺らして読みに耽っていました。また、こんなはずでは、というような思いを感じさせる仕草も見られました。

 ▲46桂の局面を載せましょう。

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 次の▲54桂をどう受けるかが問題と上に書きました。受けること自体は簡単です、△63金、△63銀、△53金など。しかし正解は恐らく一つだけであり、しかもいずれの手も膨大な変化手順を含んでいます。幸いだったのは藤井四段がこの時点で持ち時間を多く残していることでした。順位戦は持ち時間が6時間と長いのですが、藤井四段はまだ1時間以上残していました。ここで時間を存分に投入して考えます。

 そして藤井四段は恐らく正解を指しました。

 上図以下△63金▲54桂△同金▲66桂△65金▲同銀△同銀▲55馬△88歩成▲64馬△53桂▲54桂△33玉▲55馬△34玉▲48金△56金(下図)まで。藤井四段の勝ちとなりました。

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 コンピュータに検討させたところ、先手が▲46桂と跳ねた局面は互角になっているようです。それに対し藤井四段も最善の△63金で応じます。それからちょっと進んで瀬川五段が指した▲66桂が最善でなく、再び藤井四段の勝ちになったようです。代わりに▲55銀なら互角の熱戦が続いていたようです。しかし、この時瀬川五段はすでに持ち時間をすべて使い切っており、秒読みに追われていましたので、ミスが出るのも仕方ないところ。以下は藤井四段が2度は逃がさず勝ちました。

 個人的には、藤井四段が見落としをしたこと、その後の対局姿勢の明らかな変化、そして優位をふいにしても崩れずに勝ち切ったことがとても印象的な一局でした。

 さて、こうして連勝を伸ばし続けている藤井四段、28連勝をかけた対局の相手は澤田真吾六段です。いつタイトルに挑戦してもおかしくない若手の実力者で、非常に手ごわい相手です。

 実は藤井四段と澤田六段は、藤井四段が20連勝目をかけた対局で当たっています。その将棋についてはこのブログでも取り上げました。

 対局内容の詳細については上の記事を参照していただきたいのですが、藤井四段は絶対絶命とも言えるほど追い込まれた将棋を逆転して勝ったのでした。藤井四段のこれまでの27戦の中で最も負けに近づいた将棋でした。

 澤田六段の立場からみると、勝ちを目前にして逃してしまった相手に、それ以降さらに連勝を伸ばしているところで再び当たることになります。しかも歴代最長連勝記録に並ぼうという対局で。これは燃えるでしょう。澤田六段は必勝を期して臨んでくると思います。

 対局は今月21日に行われます。めちゃくちゃ楽しみです!!

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