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眠れなくなる進化論の話~ダーウィン、ドーキンスから現代進化学まで全部みせます~【所感】

生物学

『眠れなくなる進化論の話』技術評論社 2011年12月発行

・著者

矢沢潔

 

・目次

第1章 最初の科学的進化論・誕生と顛末

第2章 ダーウィンの自然選択への道程

第3章 ダーウィニズムに対置するユニーク理論

第4章 ダーウィニズムは黄昏から再興へ

第5章 機が熟したとき、一気に進化が起こる

第6章 「利己的遺伝子」は進化を説明するうえで重要か

第7章 生物は「共生」によって進化する

第8章 進化論を数学で支える2つの理論

補遺 ラマルキズムの現代的復活?

第9章 ダーウィニズムは21世紀の進化科学へ

 

・所感

 ダーウィンの進化論とそれに関連する様々な理論の歴史を、それが提出される少し前から現代まで概観した本である。全体的に非常に平易な文章で書かれており、読むのに予備知識もほとんどいらないと思う。

 章ごとに筆者が異なるという構成上、仕方ないのかもしれないが、章によって内容の密度が大きく異なる。特に、第3章は、ダーウィン以外の進化論をいくつか紹介しているが、非常に内容が薄いと思う。私はここでこの本に対する関心がだいぶ削がれた。

 さらに、第6章に挿入されているDNA二重らせんの図で、右巻きであるはずのDNAが左巻きに描かれていて、読む気力を失ってしまった。このような基本的な間違いがあると、著者たちへの信用がなくなり、読む気もしなくなってしまう。

 いろいろと非難したが、進化論の歴史を簡単に眺めるのにはいい本だと思う。

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