立山滞在記(2016年夏)①

 登山元年、すべてはここから始まった(大袈裟)

 今年の夏、立山においてわたしの登山ライフが始まりました。夏休みを利用して、室堂の宿で働きながら一か月間滞在し、5回の山行をしました。この体験を今年のうちに振り返っておこうと思います。

 記事は2つに分けます。今記事では自分が実際に行った登山を振り返り、次記事では登った山々を紹介していこうと思います。

 

 はじめに、立山について簡単に。立山という単独峰は存在せず、雄山、大汝山、富士ノ折立の3峰を合わせて立山と呼びます。

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 写真中央右から順に雄山(3003m)、大汝山(3015m)、富士ノ折立(2999m)です。ほぼ同じ高さに見えますね。さらに、写真には入っていませんが、この右に浄土山、左に別山があり、浄土山、雄山、別山を合わせて立山三山と呼びます・・・それはともかく、なんて美しい山なんだ!!!

 室堂入りした翌日、この景色を見たとき、思わず泣きそうになりました。あらゆる心労が洗い流されていく気がしました。仕事や寮生活をやっていけるのか不安を抱えていましたが、これを見ただけで(来て良かった・・・)と思いました。

 ちなみに、室堂平とは弥陀ヶ原溶岩台地の上部地域で、立山の登山拠点です(wikipediaより)。標高は2450m。バスやトロリーバスなどで行くことができ、登山はせず周辺を散策するだけの観光客も多く訪れます。室堂平には宿泊施設(ホテルや山荘など)が5つあり、わたしはそのうちの1つで働いていました。

 

 さて、わたしが行った5回の登山をまとめます。

第1回:8月26日、室堂→浄土山→雄山→室堂

 下界でほとんど運動することなく山入りしたので、この時はまだ体力がなく、雄山で引き返すという初級者コースを取りました。浄土山を登っている時点でだいぶ脚にキテいて、はたして雄山まで登れるのだろうかと不安になりましたが、適度な休憩とエネルギー摂取をすれば意外と歩き続けられることがわかりました。雄山から下山するときには膝が痺れてましたが、後日に痛みが残ったりすることなく終えることができました。

 この登山では、初めて雷鳥を見ました。

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 かわいい・・・

 雷鳥は、立ち姿は可愛く、飛ぶ姿はカッコいいという最強の鳥です。

 

第2回:9月1日、室堂→雄山→大汝山→富士の折立→大走り谷→室堂

 浄土山に登らないことで大汝山方面まで行く体力を確保しました。

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 自分史上最高峰。

 富士ノ折立を通過した後、真砂岳別山方面へ向かうか、大走り谷から降りるか迷ったのですが、体力を考え、歩行距離の短い大走り谷を選びました。大走り谷は傾斜が急で初級者には向かないという情報があったのですが、それほど難しさは感じませんでした。

 

第3回:9月11日、室堂→浄土山→雄山→大汝山→富士ノ折立→真砂岳→別山→室堂

 いわゆる立山三山縦走コースでした。過去二回の登山と日々の肉体労働で体力がついてきたことを実感しました。

 この登山では、別山山頂から見た剱岳に惚れました。

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 重厚でカッコいい・・・

 

第4回:9月16日、室堂→別山乗越→剣御前→別山乗越→剣山荘→別山乗越→新室堂乗越→室堂

 前回の登山で立山三山縦走し雄山周辺は登りつくした感があったので、剱岳方面へ行ってみました。剱岳は重厚な山容でかっこよく、いつか登ってみたいと強く思いました。この時は、剣山荘隣の登山口まで行き引き返しました。

 

第5回:9月21日、室堂→浄土山→獅子岳→五色ヶ原→獅子岳→浄土山→一ノ越→室堂

 この日は天気が悪く登るか迷ったのですが、今回の滞在で最後の登山機会だったので、登ることにしました。また、五色に行くか大日三山に行くかも迷ったのですが、五色ヶ原山荘を見たいと思い、そちらに決定。

 今夏最後の登山でしたが、天候は悪化の一途をたどり、ガスで視界が利かなかったので、あまり楽しめない山行でした。また、雨が強まって、低体温症の恐怖にさいなまれました。一応、装備はしっかりしていたのですが、経験が少ないためにどの程度の状況が危険でどの程度なら大丈夫かの判断ができませんでした。後で振り返ってみると、防雨、防寒対策はしっかりしていたし、食料や水分も持っていたし、登山道も見失うの危険性の少ない道だったので、それほど危険ではなかったのかなと考えられるのですが、当時はガスで周りが真っ白の中、人気もなくてとにかく不安でしたね。

  この登山では、獅子岳山頂で雷鳥の群れ(8匹くらい)を見ました。

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  中央のハイマツの中にたくさんいるのですが、わかりづらいかな。

 

 以上が今夏の立山登山でした。何気なく始めてみた登山でしたが、見事にはまりました。しかし、いったいなにが面白いのか、なにが目的なのか、自分でもよくわからないです。山に登ってるとき、どうして自分は今登っているのだろうとよく考えるのですが、わからないですね。もちろん、大自然の中を歩いていると気持ちいいのですが、危険を冒して山に登るほどのものかと言われると、違う気がします。ただ、健康のためとか、達成感のためとか、そういう思いも少しずつあって、それらが合わさって山に向かっているような気がします。それと、最近はコレクター精神のようなものがあって、日本のいろんな山に登ってみたい、たとえば百名山全てに登ってみたいという気持ちがけっこう強いです。

 なにはともあれ、いい趣味ができたと自分では思っています。立山に感謝。

 

立山滞在記②】

ktksm.hatenablog.com

 

立山登山で参考にしたガイドブック】 

     
ヤマケイ アルペンガイド8
剱・立山連峰