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カメムシ研究

 こんにちは。引き続きスキー場でバイトをしてます。
ktksm.hatenablog.com

 ところで、残念なことに、いま住んでいる寮はカメムシがよく出ます。廊下には、壁に張り付いていたり床に転がっているものが何匹もいます。入寮したてのころ、寮の人がみなスリッパを履いているのを見て寒いからだと思っていたのですが、床に転がっているカメムシを直に踏まないためだと、幾ばくもなく気がつきました。また、どこから入ってくるのか、部屋にもよく出現します。入寮した日に、なにも知らずに部屋の障子を開けたら、上からカメムシの死骸が数匹降ってきて発狂しかけました。前の住人が障子の上の隙間をカメムシの死骸置き場にしていたようです。こんな状況なので部屋のなかはカメムシ臭く、当初はかなり気分が悪かったです。
 私は虫嫌いですので、カメムシの存在に気がついたときには、とんでもないところに来てしまったと思いました。しかし、今ではだいぶ慣れて、部屋内に何匹か居ても気にならなくなりました。また、カメムシの生態も少しわかってきました。そこで、カメムシが発生する環境で暮らさなくてはいけない虫嫌いの人の参考になるように、私がカメムシと生活して学んだ対策をここに記しておきたいと思います。

カメムシが出たら
 カメムシが出たらどのようにして排除するのがいいでしょうか。虫を触るなんてもっての他、できれば見たくもないという人が思いつくのは、掃除機で吸う方法ではないでしょうか。しかし、これは得策ではありません。なぜならカメムシを掃除機で吸うと、掃除機の排気がカメムシ臭くなるからです。私の寮の掃除機はすでにそうなってしまっていましたが、予想以上に強烈です。その掃除機で部屋内を掃除しようものなら、掃除中はもちろん、掃除後もしばらく口で息をする羽目になります。代わりの方法を検討しましょう。
カメムシは動きが遅い
 幸いなことにカメムシは動きが遅いです。ゴキブリとは違って目にも止まらぬスピードで走ることはありません。カメムシを見つけたら慌てず恐れず対峙しましょう。
 私の同僚は空のペットボトルでカメムシを捕まえるという方法を採用していました。動きが遅いカメムシの上から空のペットボトルの口の部分を被せます。しばらくするとカメムシはゆっくりとペットボトルの中を登り始めます。そうしたらペットボトルを取り、逃げないうちに蓋をします。これで封印完了、あとはゴミ箱にポイするだけです。
 これは失敗可能性が低くなかなか優秀な方法で、多くの人から採用されているようです。しかし私はあまり好きではありません。まず第一に、カメムシをしばらく見ていなければいけないこと。この方法ではカメムシが透明なペットボトル内を登っていることを確認する必要があります。虫嫌いの人はこのわずかな間カメムシを見ることも避けたいでしょう。第二に、空のペットボトルより多くカメムシが出現すること。ペットボトルがなければ如何ともしようがありません。私は別の方法を模索しました。
カメムシは危機察知能力が低い
 多くの同僚に採用されているペットボトル法を好きになれなかった私は、他の方法を探しました。その結果、部屋に出た虫を捕まえる際に最も一般的だと思われる方法に回帰しました。ティッシュを手に捕まえる方法です。
 再び幸いなことに、カメムシは危機察知能力が低いです。そもそも人間に見つかることを恐れないし、物の動きにも鈍感です。視覚が発達していないのかもしれません。
 動きの遅さと危機察知能力の低さを突く方法がティッシュ法です。カメムシは数センチのところにティッシュを広げた手を持ってきても、何でもない様子でいます。だからじっくり狙いを定めることができます。あとは勇気を振り絞って、バッ‼動きが遅いので取り逃がすことはほぼありません。
 ティッシュ法の難点は、手と虫が近いことだと思います。握り潰すときには手に感触が残るかもしれませんし、狙いが外れたら虫と直に接触する可能性も孕んでいます。それゆえに私もティッシュ法以外の方法から試していたのでした。
 しかし、前者はティッシュを4枚以上重ねれば解決しますし、後者は上述の弱点があるカメムシの場合は心配する必要がありません。私はカメムシ対処にはティッシュ法をおすすめします。
・油断は大敵
 ティッシュ法によってカメムシ対処に頭を悩ますことはほとんどなくなりました。しかしだからといって油断は禁物です。カメムシはゴキブリのように飛ぶことができます(スピードは遅いですが)。そして人間を恐れないカメムシは、しばしこちらに向かって飛んできます。特に黒などの濃い色の服を着ているときは要注意です。私はやはり入寮したてのころ、カメムシの空撃を受けてやはり発狂しかけ、思わず手に持っていたスマホを放り投げました。失敗可能性が限りなく低いティッシュ法を手にいれても、不測の事態に備えて集中力を持ってカメムシに対峙することが必要です。
カメムシは暖かいところが好き
 そもそもカメムシが部屋に出なければそれに越したことはありません。冬限定の話ですが、カメムシを部屋に引き寄せにくくする方法はあります。それは部屋の気温を低くすることです。
 カメムシも人間と同じで、冬は暖かいところが好きなようです。部屋を暖房で暖めると、カメムシが出現する頻度が格段に上がります。ある日ストーブをつけて本を読んでいたときにふと横を見たら、カメムシがベッドの下からひょんと出てきてストーブの前に移動し暖まりはじめて、人間みたいだなとちょっと親近感がわきました。
 冬にカメムシが部屋にやってくる最大の要因は暖かさだと思います。ですので、防寒具などを着こんで暖房をつけずにいれば、部屋でカメムシと遭遇する回数はかなり抑えられると思います。寒さをとるかカメムシをとるかですね。
・どうしても耐えられない人は
 ここまでカメムシが出たときの対処法とカメムシを出さないための工夫について書いてきましたが、極度の虫嫌いの人は、同じ空間に虫がいると思うだけでムリ!かもしれません。そのような人が引っ越した先がカメムシ部屋だったら・・・どうしてもカメムシ寮に入寮しなくてはいけなくなったら・・・カメムシに対する意識を変える必要がありますね。
 なが~い目で見ると、私たち人間とカメムシは親戚のようなものです。あなたとあなたの兄弟、姉妹、いとこが共通の祖先(両親や祖父母)を持つように、あなたとカメムシも共通の祖先を持っています。ただその祖先にたどり着くまでにちょっと多めに家系図を遡らなくてはいけないだけ。
 遺伝子だってかなりの部分共通のものを持っています。ヒトとチンパンジーのゲノムは98.5%が同じと言われていますが、ヒトとカメムシだって数十%は同じはずです。遺伝子の発現機構だってDNAの複製機構だって代謝経路だって私たちと同様です。見た目は違うけど、中身は私たちと何ら変わりはありません。それもそのはず、かつては同じ種だったのですから。
どうですか、ちょっとカメムシが身近に感じられてきませんか。

 以上で私がカメムシ部屋で2週間生活して得られたカメムシ対策説明は終わります。上にあるように、カメムシはゴキブリなどに比べると非常に対処しやすい虫です。もしあなたがカメムシ部屋で暮らすことになっても決して気落せずに、粛々と対処してみてください。