丹沢山登山(5月28日)

 先週末に所用で東京に行ってきました。せっかくだから関東の山に登りたいと思い、滞在最終日を登山の日にしました。どの山に登るかちょっと迷いましたが、あまり知らないのでとりあえず百名山に絞り、さらに都内からと京都への交通の便を考え、丹沢に決めました。

丹沢山(たんざわさん・たんざわやま)は丹沢山地丹沢主脈にある標高1,567mの山。 神奈川県相模原市緑区愛甲郡清川村足柄上郡山北町の境界に位置し、周辺の山々と共に丹沢大山国定公園に指定されている。元々、丹沢山とは丹沢中央部に連なる山々の総称であったが、明治時代の測量時に当山に一等三角点が設置され、その仮称として丹沢山と名付けられたのがそのまま現在へと至り、一峰の山名となっている。しかし、深田久弥日本百名山に選んだ丹沢山とはこの山塊中の一峰ではなく、丹沢中央部に連なる山々の総称であるとされている。」(Wikipediaより)

 

 5月28日、朝5時半過ぎ、都内ホステルをチェックアウト、電車で渋沢駅へ。7時半頃渋沢駅着、駅前でバスに乗り換え8時前大倉登山口着。大倉は最もメジャーな登山口らしい。

 丹沢のことはよく知りませんでしたが、登山クラスタの方々のツイートを見て、都内からアクセスしやすい身近な山という印象を持っていました。今回実際に登ってみたところ、その印象のとおりでした。渋沢駅に近づくにつれ、電車内の登山者率が増えていき、駅からのバスの乗客の9割以上は登山者。都内から2時間程度、千円程度で登山口まで行けるので、人気なんでしょうね。

 今回のルート。大倉尾根(左)から登り、天神尾根(右)で下りました。

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 事前にコースタイムを見ると、丹沢山まで行けるか時間的に微妙だったので、とりあえず塔ノ岳まで登り、そのときの時間、体調を見て丹沢山まで行くか否か決めようと思っていました(上図の通り結局丹沢山まで行ったのですが)。

 そういう予定で登り始めましたが、今回はどうも足取りが重い。大山登山の時と違って前夜は6時間くらい寝れたし二日酔いでもないのに。

 原因はたぶんわかっています。第一に荷物が重かったこと。今回、東京滞在の荷物全てをキトラに入れて登ったのでした。登山に関係のない荷物は渋沢駅のロッカーに入れようと思っていたのですが、電車を降りたらド忘れしてしまい・・・本、タブレット、服、小型カバンなど、登山に関係ない荷物が4,5kgはあったと思います。これは地味にキツイ。

 第二に、体温調整に失敗したこと。今回はアンダーウェアの上にパーカーを着て登り始めたのですが、この格好は暑すぎた。尋常じゃない量の汗をかき、体力と水を浪費。しかも、いつも割と汗をかいて登山していたため、今回もいつものことかと思い異常性に気づかず、なかなかパーカーを脱がなかった。結局標高1000mくらいまでパーカーを着たまま登り、このせいで水500mlは余計に消費してしまったと思います。(あとで脱いだパーカーを見たら、汗が乾いて塩で白くなってました汗)

 いやぁ、反省点のない登山はないですね。

 そういうわけで、息ぜえぜえ汗ダラダラ脚パンパンになりながら、なんとか塔ノ岳に登頂。あまりにキツかったので、塔ノ岳までは写真を撮る余裕もほとんどありませんでした。 

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 周りはけっこうガスっていて、あまり先まで見渡せませんでした。

 さて、ここで上記のように丹沢山まで行くか否か決断する必要にせまられました。脚が想定以上にパンパンなのと、残りの水の量が心配で、当初は下山しようかと思いました。しかし幸いにも時間だけは余裕があり、水もなくなりそうだったら小屋で買えば大丈夫かということで、行ってみることに。この決断が正しかったかはわかりません。脚に疲労が蓄積している状態で重い荷物を背負っていると、身体が荷物に振られてしまうので、両脇が崖の細い道を含む丹沢山塔ノ岳間を進むのは危険だったかもしれません。私には正否を判断しかねますが、どういうものなのでしょうか。

 いざ丹沢山へ向かうと、その登山道はとてもいい雰囲気でした。

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 今回の大倉登山口~丹沢山ルートは塔ノ岳から先が良いですね。8,9割の登山者は塔ノ岳まで登ったら大倉に下山するため、その先は一気に登山者が減って静か。鳥のさえずりだけが聞こえる感じ。しかも、塔ノ岳まではほとんどが林道で展望もあまりなく坂道もきついのに対して、塔ノ岳から先は稜線歩きになるので、展望がよく登りもさほど多くない。塔ノ岳で引き返すのはかなりもったいない気がします。私も塔ノ岳までで下山していたら、「丹沢、大したことないな」と思っていたかもしれません。この点では、先まで行ってよかった。

 丹沢山

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  山頂はガスガス

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 さて、腹ごしらえをして塔ノ岳方面へ引き返し。

 ところで、丹沢山から塔ノ岳へ戻る途中、化粧を(登山者のわりに)ばっちりしていて、ウェアもバックパックもあまり見ないタイプのお洒落で可愛い女の子が、汗一つかいていない様子で(俺は汗ダラダラなのに)塔ノ岳方面から登ってきたのですが、彼女はいったい何者だったのでしょう。あれだけの山道を汗一つかかずに歩く裏には、並々ならぬ日々のトレーニングが隠されているのでしょうか。見とれたまま危うく丹沢山へ引き返すところでした。

 ところで、丹沢山から塔ノ岳へ戻る途中、前を歩いていたおじさんが突然木道からそれて植生再生のための立ち入り禁止区域(しかもちょっと行くと崖)にドカドカと入っていったのですが、彼はいったい何者だったのでしょう。調査員でしょうか、それとも美しい花に見とれて魔が差した写真家でしょうか。いずれにしても滑落しそうで危険・・・

 ところで、丹沢山から塔ノ岳へ戻る途中、スーツのような格好のキレイ目系男子が颯爽とこれまた汗一つかいていない様子で追い越していったのですが、彼はいったい何者だったのでしょう。あれだけの山道をキレイ目系な服装で歩ける発汗量の少なさには、並々(以下略。私ももっと汗少なく歩けるようになりたいなぁ。

  塔ノ岳に到着し、いよいよ本格的に下山。下山ルートを登りと同じ大倉尾根にするか、天神尾根に行ってみるか迷いました。このとき私はかなり膝にキテいました。それで膝への負担が少ない方を選んでみることにしました。それで地形図を見てみると、天神尾根ルートは下りはじめはめちゃくちゃ急だけど、そこさえ過ぎればあとはなだらかな道が続いていそう。一方大倉尾根はずっと同じくらいの傾斜が続いていそうで、実際登ってきたときにもそう感じました。大倉尾根を登ってきたときに傾斜がけっこうキツイ印象があり、これをずっと下るなら、天神尾根の最初の超傾斜を耐え、その後のなだらかな道を歩いた方が楽なのではないかと思いました。そういうわけで天神尾根から下ることにしました。

 いざ、天神尾根へ行ってみると、思ってたのと違う!すごい急!想像以上に急!そして整備されていない!階段とかがあっても崩れていたり一段が90cmくらいあったり!そして人がいない!尾根を下るまで人一人たりとも見なかった!だから熊が出そうで怖い!

 本来、山歩きとはこういうものなのかもしれません。今まで私が歩いてきた登山道は甘ちゃん観光ルートで、本来はあらゆる危険と隣り合わせの道なき道を行く。それが山歩きなのかもしれません。しかし私にはその山歩きをする覚悟はないな・・・

 そういうわけでガクブルしながら必死に下る。もちろん写真を撮る余裕もなかったので写真はありません。

 一時間ほど下ったでしょうか、河原のキャンプ場に出て人影を見つけ一安心。

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 この後は車も通れるような道をひたすら下る。

 登山口&バス停近くまで来ると、巨大吊り橋が出現。

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 これを渡ってバス停へ~

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 吊り橋の上から

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 大倉には自然公園やスポーツ施設、キャンプ場などがあり、登山者以外にも多くの人が楽しめる場所なんですね。

 天神尾根ルートから下りましたが、大倉尾根とどちらが膝に優しかったかは結局不明です(そりゃそうだ)。昨年からずっと膝痛に悩んでいた過程で、膝痛の状態や対処法がだいぶわかってきたのですが、一晩明けてみての今の感覚としてはそれほど悪くないです。明日か明後日に軽く運動してみて、骨に痛みがなければ(痛みがあるとしても靭帯だけならば)問題なしです。

 さて、今回の活動記録。

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 なんか、途中経過がとても詳しく記録されているのですが、これは人気の丹沢だからですかね。それとも単に標識となる山小屋が多いから?

 消費カロリー4399kcalはかつてない数字。たしかに登山中あまり食欲がわかない私が珍しくたくさん食べたし、活動距離20km、累積上り2400m越えもしてるし、たくさん消費したのだろう。

 今回の登山で一番感じたのは、山友が欲しいなということ。そうすれば判断を迫られる場面で自分以外の人の意見を聞けるし、天神尾根みたいな道でも心細くないし、話しながら歩けば熊に出会う危険性も激減する。なにより楽しそう。もちろん、複数人だからこそ危険なプランに突っ込んでしまうという危険性もあり得るし、自由に行動できない不便性もあると思いますが。ただ、これまでほとんど一人で登っているので、誰かと一緒に登るという経験をもっとしてみたいです。

 丹沢、上記のように、塔ノ岳から先の稜線歩きが特に良かったです。丹沢山地には多くの山が連なっていますが、他の稜線も同様に素晴らしいのでしょうか。また行く機会があれば、いろいろなルートを歩いてみたいです。